線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

blue

indischord

当時は前作から聴いていたが、indischordらしくありつつシングルとしても魅せているメロディ。CD盤のみ3曲目の弾き語り音源が収録されているので、ぜひ聴いてみてほしい。以下プロフィールから抜粋「バンド名は「不一致である」という意味の熟語「be in discord」を捩ったものであり、メンバー1人1人の音楽の嗜好や思考が不一致であることを逆手に取り、この4人でしか作れない「聴き手の心の琴線に触れる新しい音楽」を生み出す」

「blue」MVwww.youtube.com

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20211126234118p:plain『blue』
~収録曲~
「blue」勢いのあるバンドサウンドから始まり、ギターフレーズの走る爽やかな演奏。倒置した言葉の言い回しや繋いでいた関係の果てを爽快に歌い上げる。詞を青という一文字で表現し、その意図を考えてしまいそう。
「milestone」道標といった意味がある。演奏の厚みのある程よいテンポの曲。戻れない道を歩みつつ、躓くくらいが愛の印と捉えるスケールの大きさ。世界がどう回り続いていくとしても自身を止めないことを。ラスト1分の演奏が駆け抜けていき終える。
「first (acoustic ver.)」唸るようなアコースティックの音色が曲線のよう。雰囲気が全然違う程のアレンジが施してあり、比較的軽い爽やかさをより感じるよう。フレーズもそうだがボーカルのコーラスが印象的に残る。

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alore.ae-salon.com

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booth.pm

通りに雨は降りしきり

polly

収録曲のいくつかは後の作品にも再収録されている。廃盤なのがもったいないくらいの完成度。収録曲の視聴は出来ないが、他の音源をYouTubeから聴けるので流してみてほしい。この頃の音源はまだバンドらしさが残っており、段々と色のついたポスト感のあるメロディを奏でている。クリアな声と音色がSept.やCatfood Salmonsの雰囲気と近さがある。

www.youtube.com

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『通りに雨は降りしきり』
~収録曲~
「雨の魔法が解けるまで」後の作品にも再収録されているが、違いを聴き比べるのも楽しい。軽やかなバンドサウンドにリズミカルな構成だが、現実の陰りが見え隠れするよう。口ずさむ程の『雨の魔法が解けるまで』が印象的。
「ボクの為だけのワルツ」後の作品にも再収録されている。そのままワルツような優雅なメロディがどこか倦怠感。自分は誰で貴方は誰で、生も死もどうでもいいと感じつつ曖昧に息を続けていく日々。
「ふつうのせいかつ」後の作品にも再収録されているが、テンポや音色が全く異なり聴き比べがオススメ。ゆったりと時が流れるように進み、ふつうのせいかつに夢を抱き求める。後半から徐々にBPMが僅かに変わりゆく。
「hello good bye」後の作品にも再収録されている。孤独を感じるような寂しさの音色。青空や思い出は変わらないままでも、感情は変わることがあり、君を呼ぶ私の気持ちは変わらない。ハローグッバイが静かに響く。
「シシィ」人名として存在する。せりあげるような歌に唸るようなフレーズの中、ベースラインがさりげに響かせる。心の脆さに、受け止めて声を届けてあげれる、そんな人達がいるだけで。
「雨降り路地」ポツリポツリと雨が降るように言葉を紡ぎスロウに進んでいく。優しい歌い方が寄り添うようで涙と心の行方を想像し、穏やかな情景が浮かんでくる。
ソーダの香りと夏の夜」曲名に合うような爽やかなイントロから始まり、淡々としたリズム隊に、合いの手のようなギターが光る。夏という抽象的なものの表現をしているよう。
「アマツブニアカ」一定のリズムを繰り返し鳴らす中で、『君は通り雨』と歌うサビがクセになり脳内再生が捗る。途中からテンポと曲調が一転し先の読めない楽しさがある。
「知らない」後の作品にも再収録されているが、別物という程の違いがある。バラード感のあるサウンドに透明な声を重ねる。アテのない旅をするように自然も明日も、知らない未来が待つのみ。

おやすみ、僕らはきっとうまくやれる

バンド名:uguis

今の時点で最後に出した2曲入りの対照的な音源。リリースするたびに新鮮さを感じながらもuguisらしさがブレないのが凄い。テクニカルで定型に捉われないサウンドを鳴らし、知らないにはもったいなさすぎるバンド。

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〜収録曲〜
「鬼が笑う」「光風」

「鬼が笑う」初見にはぜひ聴いてほしい衝撃的でアグレッシブな曲。序盤のベースラインが狂っており、絶え間ない曲調の変化やそれぞれ存在感の強い個性を魅せる演奏にたまらなく惹かれる。曲名のインパクトに応えるサウンドに、堕落と残酷の現実に淡い希望を最後に差すよう。
「光風」彼らの色で鳴らす爽やかな曲。ギターのフレーズが心地よく、視界が晴れるような透明な空気。君の存在が僕をクリアにさせ、音を紡ぎ届ける意志として光風を歌うよう。また、"憧憬と箱庭"という曲の歌詞に登場している少年とは同一人物らしい。

「鬼が笑う」MVwww.youtube.com

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uguis.thebase.in

 

春夏秋冬

metro polica

配信音源で出した春夏秋冬の4作品。それぞれに季節のテーマを奏でながら歌っている。ジャケットのイラストが綺麗でどの曲もアニメーションのエンディングに流れそうなイメージ。綺麗で明るく惹きこまれる女性ボーカルにメロディ、コーラスの美しさと儚さ。以下プロフィールから抜粋「まるでその世界にいるかのようなストーリー性があり、聴いてくれる人に寄り添うような歌詞や、ファンタジーな世界観」

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『メグルハル』 
花びらが舞うように壮大で華やかなサウンドが晴れやかな気持ちのよう。春が巡る時期が来て、恐れながらも少しずつ成長していく自分自身を見つめていく。歩んだ軌跡の間に螺旋のようにこれまでの感情が絡まり、未来へ向けて鮮やかな桜色の空気が迎え入れてくれる。

www.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210731121539j:image
『最後の夏が終わる前に』 
ポロポロとさりげに鳴らすアコースティックに華やかに彩る音色が仄かに光るよう。青春の恋心の気持ちを繊細に歌い、揺らめきポトリと落ちる線香花火に二人の距離感を。最後の打ち上げ花火が落ちる前に、と脳内に映像が浮かんでくる。

www.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210731121543j:image
『pretending to hate』 
美しいコーラスから始まりテンポの早い煌めく音色。葉が紅く変わるように二人の関係も変わりゆくよう。思わず口に出た言葉と心の内側の気持ちが相反するものなのが人の複雑で繊細さ。感情の揺らぎがあったとしても、貴方のことを嫌いなフリのままで。

www.youtube.com

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『regret』 
差しこむ日差しとシンとした冷たさを奏でるようなメロディ。君を想う気持ちはフワフワとした雪のようには消えず、現実は離れたのに思い出には存在している。ふと思い返すような気持ちをありのままに描いたような詞。いつのまにか季節は巡り、歩いていく日々に薄れていくよう。

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LIFE

URARACA

配信音源。透明で高めの男性ボーカルが耳に残り、優しめのメロディで包んでいく。さりげながらも彩る鍵盤アレンジの存在が大きい。収録曲すべてがYouTubeにて映像作品として聴くことができるという贅沢さ。

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『LIFE』
〜収録曲〜
「面影」刻むギターの淡々とした音色、緩やかなメロディに歌を優しく乗せる。懐かしい日常を思い出すことの寂しさ、最後にかけて強く感情を乗せて内側をさらけ出す。心から愛せた日々を忘れてしまわないように。
「beautiful」さりげなピアノが美しく全体の雰囲気を煌びやかに彩る。ゆったりと歌う声の魅力が揺らぎ癒される。どこか夢現な表現の中にこれからの未来に光が差すような。ジャケットの雰囲気に合う内容。
「揺れて」穏やかでリズミカルなメロディと少しの普遍さ。日々の生きていく困難も輝く未来のために前を見続ける意志を、心の変化や在り方を美しく壮大な音と共に。目を閉じれば視える世界。

「面影」MVwww.youtube.com「beautiful」MVwww.youtube.com「揺れて」MVwww.youtube.com

スカイエリア

ライトパレット

クリアで爽やかな世界観を表すアーティスト。理想のような幻想的で自然の美しさと心を彩る。以下プロフィールから抜粋「ポストポップロックバンド。『詞と音で描く、見える音楽』をテーマに、世界観が鮮やかに浮かぶ音楽を奏でる。」

「スカイエリア」

www.youtube.com

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『スカイエリア』 1st Single
〜収録曲〜
「スカイエリア」"青"をテーマにしたような駆け抜ける爽やかさを奏で晴れやかに歌う。少年としての自由さの羨望を懐かしみ、灰色の現在でも遅すぎることはないと鼓舞する強さ。爽やかで熱い、魂のポストロック。
「スペシフィカ」歌詞もメロディも一際浮いた独特な構成。壮大な広がりとフワフワとした脈絡の表現に感覚的に聴き続けていたいユニークな音色のリズム。ノリが良く独特の世界観を持ったテクノロック。
「スノーフィールド」アコギの音色が印象的に残り、真っ白な大地に自分を重ね幻想的に表現する世界。歩いていく僕自身を愛しく思いながらも、誰かがいてくれる望みと幸せを。世界観が脳裏に浮かぶ壮大なアコースティックバラード。

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ハナイコウヘイ


アーティスト名:ハナイコウヘイ

高校生になってスマホを持ち始めたばかりの頃に偶然、聴いて配信購入したのがきっかけ。繊細な心を描く言葉に弾き語りを中心とした作品。CDだと8曲入りで、配信だとボーナストラックで最後の2曲が追加されている。以下販売サイトから抜粋「1度聞いたら忘れられない個性的なヴォーカル、若者の孤独感を描いたその独特な詩世界が心に沁みる作品。」

「東京」MV

www.youtube.com

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『東京』
〜収録曲〜
「東京」知る人ぞ知る名曲。柔らかく重さのあるメロディが現実と寒さを感じさせるよう。冬の季節、サビの歌と詞から別れの寂しさが冷たく沁みるよう。冷たい風の吹く灰色の景色が浮かぶよう。

「36.5℃」どこか気怠さを思わせるギターの変わらないサウンドが響く。どこか虚しく響く、忘れないようにただ君を想うだけ。離れていってしまうことを恐れ、居心地の良いブランケットの中で。

「モラトリアム」昔の音質のように加工された音から始まり、迫力あるサウンドがその後に続く。比較的、主張の強い曲でモラトリアムの不安定な時期を表現するような詞。『手をつないで』『離れないで』と先の見えない不安を描くよう。

「シダーウッド」意味は針葉樹系の樹木。ポロポロとした僅かな音色に、アカペラのように純粋な透き通る声を重なる。歌うことで伝える気持ちを、空気を震わせるビブラートが心を貫いてくる。

「夕立」ストリングスやピアノの旋律が絡み合う優しく美しい音色。声も音も寄り添うように夕立の詞を華やかに表現している。煌めくような水滴のイメージ。

リバーシブル」個人的に一番聴いている曲。エレキとアコギの組み合わせが鳴り始め、緩やかに壮大に弾かれる。サビから少し強くなり『悲しくても笑っていて良いかな 笑いながら涙流していても良いかな』のフレーズが寂しく切なく響く。

「午前5時」繰り返すフレーズが繰り返す思考のよう。眠っている時にふと目が覚め、とりとめのないことを考えてしまう。あの頃、胸の中に抱いていた期待のようなものを。今を生きる僕らもどこに立っていたとしても変わらないものとして。

「ここから見える空」意味深に綴る言葉にアコースティックの弦の弾く音に、風の音が自然に混じり合い想いの強さが伝わる。音の質をあえてそのままにしていることの意味を。

「月の下にて」ピアノやオルガンのような幻想的な神聖さが流れるよう。月の下での緩やかに流れる時間が浮かんでくるよう。サビから煌々と月の光が輝くように音色と声が美しく響く。君の言葉の意味を。

「海月」クラゲのイメージのようなフワフワと漂うようなシンプルで優しさのあるメロディ。満月の月明かりの海を揺ら揺らと照らしているよう。気楽に聴いてそのまま眠ってしまいたい。

↓未収録の”四月”も聴けるのでよければ↓

「四月」

www.youtube.com