線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

ハナイコウヘイ


アーティスト名:ハナイコウヘイ

高校生になってスマホを持ち始めたばかりの頃に偶然、聴いて配信購入したのがきっかけ。繊細な心を描く言葉に弾き語りを中心とした作品。CDだと8曲入りで、配信だとボーナストラックで最後の2曲が追加されている。以下販売サイトから抜粋「1度聞いたら忘れられない個性的なヴォーカル、若者の孤独感を描いたその独特な詩世界が心に沁みる作品。」

「東京」MV

www.youtube.com

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『東京』
〜収録曲〜
「東京」知る人ぞ知る名曲。柔らかく重さのあるメロディが現実と寒さを感じさせるよう。冬の季節、サビの歌と詞から別れの寂しさが冷たく沁みるよう。冷たい風の吹く灰色の景色が浮かぶよう。

「36.5℃」どこか気怠さを思わせるギターの変わらないサウンドが響く。どこか虚しく響く、忘れないようにただ君を想うだけ。離れていってしまうことを恐れ、居心地の良いブランケットの中で。

「モラトリアム」昔の音質のように加工された音から始まり、迫力あるサウンドがその後に続く。比較的、主張の強い曲でモラトリアムの不安定な時期を表現するような詞。『手をつないで』『離れないで』と先の見えない不安を描くよう。

「シダーウッド」意味は針葉樹系の樹木。ポロポロとした僅かな音色に、アカペラのように純粋な透き通る声を重なる。歌うことで伝える気持ちを、空気を震わせるビブラートが心を貫いてくる。

「夕立」ストリングスやピアノの旋律が絡み合う優しく美しい音色。声も音も寄り添うように夕立の詞を華やかに表現している。煌めくような水滴のイメージ。

リバーシブル」個人的に一番聴いている曲。エレキとアコギの組み合わせが鳴り始め、緩やかに壮大に弾かれる。サビから少し強くなり『悲しくても笑っていて良いかな 笑いながら涙流していても良いかな』のフレーズが寂しく切なく響く。

「午前5時」繰り返すフレーズが繰り返す思考のよう。眠っている時にふと目が覚め、とりとめのないことを考えてしまう。あの頃、胸の中に抱いていた期待のようなものを。今を生きる僕らもどこに立っていたとしても変わらないものとして。

「ここから見える空」意味深に綴る言葉にアコースティックの弦の弾く音に、風の音が自然に混じり合い想いの強さが伝わる。音の質をあえてそのままにしていることの意味を。

「月の下にて」ピアノやオルガンのような幻想的な神聖さが流れるよう。月の下での緩やかに流れる時間が浮かんでくるよう。サビから煌々と月の光が輝くように音色と声が美しく響く。君の言葉の意味を。

「海月」クラゲのイメージのようなフワフワと漂うようなシンプルで優しさのあるメロディ。満月の月明かりの海を揺ら揺らと照らしているよう。気楽に聴いてそのまま眠ってしまいたい。

↓未収録の”四月”も聴けるのでよければ↓

「四月」

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