線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

青春の成れの果て

モクメノキ

2018/11/09 下北沢MOSAiCでのレコ発ワンマンライブの演奏を聴きに行き、そのときに音源も購入した。また、このイベント限定で『逆説的ポピュラーミュージック論』という8曲入りの音源も配布していたという贅沢の極み、この音源の紹介はまた後の機会に。彼らの綴る心の距離感や想い、奏でるメロディの雰囲気がよりリアルで生々しさが増しているような。バンドサウンドに鮮やかに混じるストリングスや鍵盤の音色が彩りを添える。

「いつも最後のつもりで繰り返してしまう恋だった」MVwww.youtube.com

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『青春の成れの果て』
〜収録曲〜
「寝室/心失」透いた色が重なるように奏でていく軽快な声とサウンドワンルームの散らばった物達がゴチャゴチャに溢れるような心の残骸。忘れられないやり場のない想いを綴る惚けるような憂鬱感。ギター、ベース、ドラム、ピアノ、ストリングスの演奏が華やかに咲く。

「いつも最後のつもりで繰り返してしまう恋だった」愛や恋に取りつかれた心を描くような詞にピアノの美しくも儚い音色。最後のつもりで、その最後が訪れることなどなく繰り返してしまう人間らしいただそれだけの複雑で単純な本能のような。一発撮りの動きのあるMVが惹き込ませるので観てみてほしい。

ネバーランド」低めのリフのインパクトにも慣れていくのが不思議な感覚。読めない音色の構成が歪で、なんとなく馴染みにくいサビが逆に印象的。『青春の成れの果て』に待っているもの、抱えるどこか捻くれた感情が迷いと価値観を歌うような。

「永遠の花」アコースティックギターが侘しく弾かれ、そこから重なりゆくストリングスとピアノの流れるような音色が永遠を臨み謳う想いに寄り添うよう。ただ現実は無いという事実が永遠に続くという残酷さ、そっとなぞるように繊細に歌う残される者の重さ。

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