スペースオペラ
バンド名:Ao
改名前はraison d'etre。当時、ランダムな順番でAoの音源を少しずつ購入していたが最後の方に手に入れた作品。Aoの詞は当時も現在もぶっ刺さり、人生のバイブルになっている人もいるのではないかと思ってしまう。バンド好きで知らない人には薦めたいアーティスト。
『スペースオペラ』
〜収録曲〜
「スペースオペラ」タイトル通りの宇宙のワードを用いた希望の表現が壮大さを感じさせる。新しい星へと向かうように不安や迷いを振り払う強さを。ありのままに歌う声にストリングスと共に明るさのある演奏が踏み出す強さを奏でる。
「カルマドライブ (spacy blue ver.)」別の音源にも収録されている代表曲の1つ。駆けるようなロックに乗せて、分かりあえない人の性や弱さを強く歌う。たかがでもありされどでもある"そんな簡単なこと"。
「遠くの君へ」ストリングスがメインな程の迫力に胸を打たれ、祈りと想いの歌とともに呑まれるよう。感情の痛みが切に伝わるようで大事なものとして生涯残っていく。とある物語の終盤に流れる儚くも新しい幕開けのようにも。
「会いにいく」イントロが無重力やサイバー空間のような広がりを思わせる。サビまでの淡々とした大人しさから、緩やかに盛り上がりを魅せるリズミカルさ。自分も共感してしまう燻る人生の不安、まだ思い出す存在がいるだけマシだと思えてしまう。
「シゾイドと変拍子」シゾイドの意味を調べると歌詞の背景がうっすらと見えるようで、変拍子はその不安定さを示しているのかもしれない。些細なアクセントにロックの心地よさが響かせる。偽る自信の痛みの限界の先にあるもの。
「虹」等身大の幸せを願い生きることのありのままを歌い、爽やかなコーラスに優しい声と演奏の聴きやすさが素朴にも感じられて内容に寄り添っているようにも。”このままでもいい”と伝えられる今に気づける人はどのくらいいるのだろうか。
↓関連記事↓
↓Ao、raison d'etreの記事↓