Poolside Hammock
プールサイドハンモック
数回、ライブハウスで演奏を聴いたことがある。現在は解散してボーカルの方は春の狼煙というバンドを組んで活動している。
実はちょっとした思い出がある。あるときライブハウスの物販で音源を購入し意気揚々と自宅でCDを取り込んだのだが、、、再生されない、、、!
CDの裏面をよく見てみると特有の溝がなかった。音楽データが入っていない状態であったのである。というわけで、ホームページから事の内容をメールで送ったら新しくCDを送ってくれるとのことだった。そしてCDは届いたのだが、なんとお詫びとして2曲入り弾き語り音源も同封されていた。これは最高に嬉しかった。解散後に弾き語りのライブを聴きに行ったこともあるが、それはまた別の機会に。
『湿爽』
~収録曲~
「湿爽」「U&S」「リミット」
タイトルになっている「湿爽」は個人的に爽やかな涼しさを感じさせる。生活と木漏れ日のような、そんな雰囲気を感じる。柔らかく繊細に歌っており丁寧につくられている曲だなと感じる。最初の歌詞の一節からジャケットの写真のような雰囲気を感じるが、その後に『溢れ出す空の青が 思い出になり巡るよう 季節は永遠になる』と歌っており逆の自然のイメージが生まれる。また、湿爽は造語でこの単語をどう感じるかは聴き手次第。
「U&S」はベースが全体的に目立つゆったりとした曲。この曲があることでバランスのとれたシングルになっている。いつか来たる最期の瞬間に寄り添ってくれる存在を、そんなシーンを切り取っているような。
「リミット」は1曲目よりも力強く勢いがあり、盛り上がりそうな曲。とくにギターサウンドが耳に響かせてくる。ベースメインのフレーズもあり、一番聴かせどころがある曲かもしれない。最後は徐々にフェードアウトして終わっていく。くすぶっている日々に負けないような気持ちになる。
『涼風CleanDrive』
~収録曲~
「涼風CleanDrive」「Sevevteen spiral days」
この音源を出して間もなく解散してしまったが、最後に演奏を箱で聴けたのがよかった。1曲目は歌詞だけ読むとbaseballbear感があり、夏の疾走感と少女が浮かぶ曲。キラキラした青春のようで曲も盛り上がりが続く。純粋でまっすぐな曲を聴いていると気持ちがあがってくる。果てしない『BREEZE PLEASE!!』が耳に残る。
2曲目は今までの楽曲と違い少し攻めている。ギターロック感が強く、後半の叫ぶところや勢いよく歌いあげるところが珍しい。歌詞や曲の混沌とした疾走感が青春のキラキラしたものを感じさせるような。タイプは全く違うが1曲目と同じくらい好き。なんとなくだけど、この2曲は青春の対比を表しているようにも感じる。
『reminiscence girl』
~収録曲~
「reminiscence girl」
無料配布音源の1曲入り。reminiscenceの意味は回想、追憶、思い出などがある。過去のことを回想するような内容は切なく書かれている。省かれている過程を想像しつつ、歌詞の場面が頭に浮かぶような歌詞。ギター、ベース、ドラムの派手ではない穏やかな音の演奏が心地よく、後半のコーラスと間奏がとても綺麗である。ジャケットのキラキラした雰囲気も好き。
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