HOLLYLAND / 落雫ドロップ
『音楽の聴き方と作り方』
この本はお世話になっている会社の方からお借りいただいたものである。

自分は音楽に関してはたまにライブハウスで聴く程度で演奏も全くできない素人程度だが、こういう関連する分野を読んでみるのも新しい気づきがあるかもしれないと思った。しかし、本の感想は最後にざっくりと紹介しようと思っている。
というのも今回のメインはこの本に収録されている2曲のことについてだ。KUDANZとchouchou merged syrups.というバンドがそれぞれ1曲ずつ楽曲を提供しており、それをエンジニアの方が聴き比べできるようにマスタリングしてくれているのだ(下画像参照)。

本来はでかいスピーカーで聴いて比較するのが理想的なのだが、自宅には置いてないためイヤホンで聴くしかなかったのが残念。実家にでかめのスピーカーがあるので機会の際に試してみたい。今の時代はCDだけでなくデジタル配信がむしろ当たり前みたいになってきているが、やっぱり圧縮音源とCDで聴くのとでは違いもあったりするらしい。私自身は細かい違いをはっきりと認識できる程ではないが、高くてもCDを直接手に取って歌詞やデザインを堪能できる方が嬉しかったりする。
KUDANZ:『HOLLYLAND』を提供。この本をきっかけに知ったアーティスト。何度も聴くうちに終始淡々と流れるベースの音がクセになり、それが主役と感じるくらいに静かに存在感を弾いていた。全体的にそれぞれの音が聴きやすい構成で落ち着いたテンポでありながら、後半になるにつれ迫力が増していく感じ。鬱感のある歌声の伸びや間奏からの繰り返すHOLLYLAND、最後のピアノの終幕といったなかなか濃い仕上がりで飽きさせない。
chouchou merged syrups.:『落雫ドロップ』を提供。彼等のアルバムは全部持っていたがこの曲の存在は知らなかったので驚いた。知る限り、この本を手に入れなければ聴けない音源なので貴重なのかもしれない。曲自体は提供されたのもあってなのか全体の音の聴きやすい印象を受けた。アルバムと比較すると少し抑揚を抑えた淡々とした歌い方に新鮮さを感じた。間奏部分も遊び心を感じさせるような流れでリズムに揺れてしまう。余談だが最近バンドが復活して配信を出したのでぜひ聴いてもらいたい。
今回の『音楽の聴き方と作り方』という本にはエンジニアとしての音へのこだわりが記されていた。スピーカーで聴くことの意味、アナログからデジタルの変化に伴う圧縮音源に対する考え方、このあたりは読んでいてなるほどと感じた。本には分かりやすいようにいい感じのイラストも描かれてたりしたが、それでも専門用語もあったりして読んでいて難しかった部分もあった。音楽エンジニアを目指す人には分かりやすい教科書として重宝しそうだし、単純にマスタリングを聴き比べてみたい人にも解説を読みながら聴けるのでおすすめである。