線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

フォトンベルト

Aoに改名する前のraison d'etre時代に出した音源。

 

ブランド感のある美しいジャケットが印象的。レゾンデートルからAoに改名しているが、改名前にリリースした音源も胸を打つ作品ばかりである。彼らの作品はどれをとっても聴き込んでしまう。繊細な心情の表現や訴えかけるような詞が音とともに響く。奏でている音や言葉に一貫性があるように感じる。『PHOTONBELT』もそのうちの1つ。以下ユメチカレコードから一部抜粋フォトンベルト725、アストロノーツ、インターセプターの知的で衝動的な時空を疾走するロックチューン3曲。笹舟、自称シニカル、蓮の種の壮大なスケール感で武装した心にも確実に染み入るミディアムバラードの3曲。自分自身と対峙して出口の見えない深みにはまる一方で、それを俯瞰するもう一人の自分自身。そこには逃げ出さない覚悟が垣間見られるし、冷静で客観的な感覚はより研ぎ澄まされている。相変わらず葛藤する自己は顕在だが、その精神的カオスを無責任に放棄せず突き詰めたことで臨界状態に達した。それが1~5曲目。そして、内に内にと向かっていたベクトルが跳ね返り外に拡散し始めたことがハッキリとわかるのが6曲目。』、、これだけの文章で書き表せるのがすごい。また、公式ではないがYouTubeに収録曲の音源があがっていたので、よかったら聴いてみてほしい。

 

アストロノーツYouTubeより

www.youtube.com

 

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フォトンベルト
〜収録曲〜
フォトンベルト725」「アストロノーツ」「笹舟」「インターセプター」「自称シニカル」「蓮の種」

 

フォトンベルト725」は少し宇宙感を思わせるメロディに、地上から飛び出していきそうなイメージがする歌詞。1曲目らしい勢いと盛り上がりがある曲。PVが消えてしまっているのが残念すぎる。

アストロノーツ」意味は宇宙飛行士。曲名からイメージが続き、繋がりを奏でているよう。サビからの緩やかな盛り上がりが最高。「時代は今日の残骸を載せて未来へと飛び立ってゆく 眼下に広がるその世界はあまりに美しくない」こんな表現が好きになる。

「笹舟」全体的にシンプルで単調なペースで流れ、歌も比較的淡々としている。徐々に音に厚みが増していき、切なさを歌として力強く吐き出すように歌っていく。個人的に一番かっこいい曲。

「インターセプター」は出だしのドラムがリズミカルに叩く。感覚で聴いてしまいたい疾走と爽快さを感じる構成。「延滞料払っていないー」のフレーズが印象に残ってしまう。曲名の意味は敵機を迎撃する戦闘機。

「自称シニカル」別のアルバムで弾き語りVerとしても収録されている。演奏聴くと弾き語り向きだなと思う。楽器隊は最小限に音を出し、サビから穏やかにバンドサウンドを鳴らす。

「蓮の種」序盤は物静かに奏でるギターの高い音色。少しずつ音の幅が広がり壮大ながらも落ち着いた演奏を聴かせてくれる。コーラス部分も素敵でとにかく聴き入ってしまう。

 

 「笹船」YouTubeより

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毎日のように歌詞を読みながら聴いていた日々が懐かしい。

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