線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

「タイニーライト」&「ハイマーとフィルム」

Scaletone -スケルトン-

「透明感と壮大かつ美しい音色を織り成すポップロックバンド。」ライブハウスで演奏を聴いたことがきっかけで知った。なんとなく伝わりそうな抽象的に表現する歌詞の繊細さに掴まれてしまう。現在は解散しており、配信音源の「タイニーライト」と「ハイマーとフィルム」は2曲ともMVが出ており、YouTubeやeggsから聴くことができる。この他に彼らがリリースした音源として1stEPの『record』、2ndEPの『CD』、「Alarm」という曲をリメイクした『Re:Alarm』があり、これらも素晴らしいので別の記事でいつか紹介したい。

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210811095637j:image『タイニーライト』
絶えず変化する緩急に爽快感のあるサウンドを奏でる。キーボードのカラフルな音色と迫力あるギターサウンドの迫力ある演奏に聴き入ってしまう。現実を覆うような綺麗な表現で抽象的に描き、詞の世界観にいろんな背景が想像して駆け巡る。線香花火の消えてしまいそうで仄かに輝き続ける小さな光が、内容の繊細さをより表現しているよう。

「タイニーライト」MV

www.youtube.com

「タイニーライト」
おやすみ 続きは明日

点線の外側 知らない情景
流線型に捩れていく
目に見えぬ光を探していた

星が降る 時計が止まる頃に
神様の計画書を
狂わせる様な展開を

世界と僕だけが知っている
秘密がどうか消えない様に
線香花火が映し出す夜
言葉は要らなかった それが答えだ

絵画の良し悪しだとか
不可思議な基準で転がるストーリー

本当を隠し過ぎ
取り出せなくなった昨日を
清算する言葉を

望遠鏡では見つからなくて
同じ場所をぐるりと廻る
線香花火が儚く散った
時間切れ また繰り返す

天使のふりした悪魔が笑えど
革命起こす 幕を上げよう

小さなこの手では溢れていく
綺麗な物ばかりじゃないけど
二度とは明けぬ夜にしよう

世界と僕だけが知っている
秘密がどうか消えない様に
線香花火が映し出す夜
誰かに借りた言葉じゃ足りないな
触れたら消えてしまいそうな確かな光

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210811095641j:image『ハイマーとフィルム』
壮大なギターの鳴らすサウンドから始まり、そこから幻想的なメロディにのせて緩やかに力強く歌い上げる。心が揺さぶられるような印象に残るフレーズが何度も何度も魅せる。1つ1つの音色、歌声、コーラスなど全てに惹かれる美しさと儚い結末を残す言葉が心に沁みる。ぼやかした言葉の背景が、聴き手によってそれぞれの場面を想像しまいそう。

「ハイマーとフィルム」MV

www.youtube.com

「ハイマーとフィルム」
思い返せば嘘だったようだ
星も見えないこの街を往く
列車はまだ来ない

永遠だって当たり前にあって
口に出したら消えちゃいそうだ
想いを堰き止めた

そんな事は御見通しでさ
その先で繋がろうとした
あなたに今ならばと
されど応答無し
まだここにいるよ

心の速度が上がって
喉元深くで留めて
溢れたら止められないんだ
今更だって気付いても
感情全部で応えた
それだけじゃ足りないようだなぁ

回り出したフィルム 最後の場面
結末だって分かってる
それでも映画は続いた
ひとりの帰り道 思い出している

エンドロールの後には
何も無いと思ってた
だけど少年Dにも少女Bにも
明日は続くだろう

心の速度が上がって
喉元深くで留めて
今更だって気付いても
感情全部で答えた

最終列車を見送り
手を振る姿が霞んで
目の前の全て消えてしまっても
望んだ景色は無くとも
あの日を抱えた僕らは
無理矢理今を歩いている
色褪せてくフィルム 最後の場面
さよならいつかの季節よ
さよならいつかの記憶よ
気付かぬまま僕ら
でもね、行かなくちゃ

 

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