線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

EldrfacT

EldrfacTというバンド「文学+音楽」をテーマに奏でている。最近は更新が途絶えている。

Munōの『自室にて_②_』のレコ発のときに出演していた時に一緒に購入した。そのときラスト1枚だったらしく本当に運がよかったのだ。シューゲイザーを感じるような全体的に静かで寂しい演奏と文学詞のような表現が特徴的。延々と仄暗い世界観を鳴らし消えそうで透き通るような声で歌う。手作り感のあるCDがまたいい。

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『Bone E.P』
〜収録曲〜
「海の夢。」「秋〼冬」「547。」

「海の夢。」ゆったりとしたテンポで演奏される。淡々と流されるように歌い鳴らされ、それが揺られるような水中らしさを出している。緑と青の色の表現に心の中の深くの灰色の感情世界が想像を広げていく。
「秋〼冬」この曲がとくに好きである。音色の静と動の差が激しく、シンプルながらも哀愁奏でる演奏と歌に惚れてしまう。繊細で現実感のある言葉から季節の情景が浮かんでくる。個人的に一番聴いてほしい。
「547。」寂しさを誘う音色に伸びるように歌う。君が消えた世界に僕は見えない、解らないままで此の想いだけを残しながら生きていく。タイトルの数字の意味が示しているものは何なのかは分からない。

「秋〼冬」

www.youtube.com

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『常夜灯の下で E.P』

〜収録曲〜

「拝啓」「夕暮れ染まる街」

むき出しで売られていたCDでジャケットも歌詞もなかったが聴けるだけ全然いい。ジャケット画像がないと寂しいのでEldrfacTのフライヤーに使われていた画像を当てはめている。「拝啓」間奏のギターの哀愁が印象的で全体的に気怠くなるような重さがある。聴いていると抽象的な闇に覆われていく感じ。「夕暮れ染まる街」こちらも空気が重い。寂しい歌声に寂れた音色が空虚に響いていく感じ。ときおり空間を響かせるような音が耳に残る。2曲とも似たような雰囲気で聴いていると沈んでいきそう。


「精神病灯」

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たぶん、もう音源は出してくれないだろうな…もっと聴きたいけども