リリィの音
リリィノート
『リリィの音』彼らの最初の音源、だが名盤でもある。初期の頃の音源は暖かみのあるサウンドが印象的。リリースされる度に徐々にロックっぽく変化していくリリィノートが新鮮で寂しくもあった。『Re:リリィの音』には、ライブ音源が3曲追加されている。本心的にはこの音源をリリィノートの中で一番に聴いてほしさがある。
「葉月」
『リリィの音』
〜収録曲〜
「空々ト」カラカラト、と読む。優しさのあるバンドサウンドとして鳴らしている。強がる気持ちの中の繊細な本心を表現し、『失うことに慣れるくらいなら このままここに縛りつけてくれないか』なんてフレーズが刺さったりする。ちなみにアルタイルのシングルに再収録されており、そちらはロック感が強い。
「ベルマ」区切るように歌うリズムが心地よい。サビの柔らかい勢いがリピートしたくなる魅力を持つ。独特な言葉の表現や詞の内容が印象的で、『飛ベルマで』がそういう意味なのかと面白かったりする。
「右耳スピーカー」バラードのような聴かせるシンプルな音色に、暖かみのある声に乗せて華麗なワードセンスが光る。とくにサビからのキラキラとした美しい情景が浮かんできそう。内容も曲名がもう最高なのだ。
「成分ダイアル」サヨナラから始まる哀愁を感じるメロディ。別れの儚さや過ぎ去ってしまったものを感じさせる。『サヨナラいつかまた会える人』と繊細なようで単純な結果を描いている。
「傘を買った日に」サウンドが確かに雨のようなシトシト感を音で伝えるよう。言葉の繰り返しも演奏のフレーズも淡く耳に残り、変わらずに緩やかなサビが気持ちがいい。優雅な音色に寂しさを感じる背景を描く。
「葉月」アカペラのようにボーカルの声が目立つようなはじまり。メロディもシンプルに優しさがあるが、歌詞をとくに聴いてほしい内容。抱えている心の弱さをさらけ出しているような、まっすぐな歌。
+
右耳スピーカー(live ver.)
-Sirent Siren-(live ver.)
空々ト (live ver.)
『Re:リリィの音』にはライブ音源が3曲収録されている。
「右耳スピーカー」
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