NAUT
NAUTでノートと読む。
Euphsとして活動していたボーカルの方が、解散後にソロプロジェクトとしてNAUTとして活動している。これまで『alone』『with』のレコ発に2度、演奏を聴きに行っている。Euphsの頃と同じバンド編成の曲も演奏しているが、アコースティックの音色をメインにアレンジが構成されEuphsの頃と雰囲気がまた違う。風情ある弦の音色に英語詞の表現が情緒溢れるEUROPEの異国の雰囲気を感じさせるよう。以下プロフィールから抜粋「2017年にKenji Abukawaによるソロプロジェクトとして始動。rock,emo,alternative と言った彼自身のルーツをfolk,electro,soul 等のモードとクロスさせた叙情的かつ印象派のタッチを思わせる光彩豊かなサウンドを鳴らす」
↓Euphs、NAUTの記事もよければ↓
~収録曲~
「Marginalia」「Ember」「Argenteuil」「Send You/Send Me」
NAUTの1作目の音源で反響を呼んだ作品。アコースティックギターをメインに構成されているが、電子ピアノやベース、ドラムも組み込まれている。
「Marginalia」は出だしから惹きこまれるイントロから始まり、全体的にバンドとは異なるアンサンブルで、伸びのある声が重なり耳を潤す。ピアノとアコギの相性がなんとも言えない味を出している。
「Ember」残り火といった意味がある。シニカルに奏でるギターフレーズが味わい深い。NAUTの曲としては印象に残りそうな構成、アコースティックとエレキの奏でる異なる色の相性の心地良さがある。
「Argenteuil」フランスに存在する街で、アルジャントゥイユという名は"川のきらめき"という意味がある。緩やかな演奏が川のように流れ、それぞれの音色がスッと耳に入ってくる聴きやすさがある。中盤から2本のアコースティックを弾く音色とコーラスが印象的。
「Send You/Send Me」2本のギターをメインにリズム隊が加わった優しいリズミカルな曲。YouTubeより『楽しかったり, いいことがあった一日、笑顔の奥にある何かが気になった一日、そんな日の帰り道に"送っていくよ" "一緒に帰ろう" なんて言葉がふと出たなら素敵だと思います。そんな日のワンシーンとその気持ちを歌にしました。』と書かれている。
~収録曲~
「Coast」「Lighthouse」「Aruhi Sayonara」「Bells」
NAUTの2作目の作品。こちらも会場にて生演奏を聴き購入した。今、思い出しても贅沢な時間だった。『alone』同様にアコースティックサウンドを基調としたテーマ性の強い作品で新たな色をみせている。
「Coast」海岸という意味。アコースティックと声のみで表現した曲。弾き語りのように音が限られている分、純粋に深く聴きこめる。いつもと違う環境で聴きたくなる。
「Lighthouse」ゆったりとしたバンド編成のサウンド。歌声の雄大さに趣のある音色に聴き込んでしまう。また、歌声をより輝かせるように支えるバンド隊の存在の大切さを感じる。
「Aruhi Sayonara」厳かなピアノの単調なフレーズから入る。そのままピアノとボーカルだけの凛とした空間が続いていく。後半からの美しく弾く音色と、変わらずに伸びのある声を。
「Bells」淡々と鳴らすアコースティックの音に伸びのある声を重ねる。1曲目と同じでこの2つで曲が構成され、静けさ、寂しさを感じる雰囲気が続いていく。終盤にかけて演奏の盛り上がりを魅せていく。
◁◁NAUT new EP "with"▷▷
— NAUT (@NAUT_fortuna) 2019年9月25日
夜から朝へと表情を変える海岸をイメージしたコンセプト作。
移ろいながらもいつも共にある時間や場所、空気、人や言葉のことを表現しました。
"with"
2019.09.26 release
1.Coast
2.Lighthouse
3.Aruhi Sayonara
4.Bells pic.twitter.com/mWc1GHZM1e
〜収録曲〜
「The end of the spring」
NAUTとしてリリースした配信音源で「災禍の中の街と自身の心象をピアノと共に表現している。」と。「The end of the spring」はピアノと声を中心に厳かで重い空気をつくる。聴きながら歌詞の意味は分からずども、その雰囲気を感じてほしい作品。暗色でリアルなジャケットにどこか憂いがあるような。以下Twitterより抜粋「静かな街やいつもより澄んだように感じる空気 会いたいと願った景色や人達のことをより一層大切だと感じた この春のことを描きました。季節の終わりを感じながら 夜眠る前の時間のお供に」
、、、正式にNAUTとしてリリースしてるものを書いたが、実は幻の3rdが存在する。予告だけされていたがリリースすることはなかった。下記に詳細の画像を。
その代わりHRSM with NAUTやGarasなど多方面と組んでさまざまな音源を十分にリリースしており、それらの音源もまた別の機会に紹介できたらいいなと思う。
価格:2,980円 |