線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

海鳴り / えらいひとたち

サイフォニカというバンドで男女のツインボーカルが特徴的、現在は解散している。

 

ボーカルの方は「僕はニンゲンになりたかった」というアーティスト名で活動中。 

 

一度、下北沢のライブハウスで聴いたことがある。演奏の良さから思わず音源を購入した。そのとき聴いた「朧花火」のインパクトは凄かった。サイフォニカは訴えかけるような力強くもあり、繊細で後ろ向きな曲が多いように思える。一人で静かにふけりながら聴きたくなる。

 

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『海鳴り / えらいひとたち』
~収録曲~
「海鳴り」「えらいひとたち」「朧花火」

 

サイフォニカの3曲入りの配信限定音源だが、残念ながらもう購入は出来なくなっていた。歌詞はHPに掲載されていたのでそれだけでも載せておく。このうち2曲は再収録verで後のアルバム『生キタ、カセキ』に収録されている。

 

「海鳴り」静寂を感じさせるはじまりから、その静けさをかき消すように盛り上がるサビ。静と動の部分がはっきりしている曲で切ない爽やかさが漂う。穏やかなツインボーカルがまた心地よい。海から聞こえる轟音に感傷に浸っているような、そんなイメージ。

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「えらいひとたち」ギターが激しくかき鳴らされロック感が強く、えらいひとたちにガンガンに吐き出している。理不尽に振り回される現在を風刺して皮肉っているような歌詞が刺激的である。不満が爆発して反抗精神が湧いてきそうな。ここまではっきり言っているとスッキリとする。

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夏なると聴きたくなる。哀愁、静寂、追憶、はっきりといえないどうにもならない感情を表しているひと夏。珍しく女性ボーカルのみで歌われており新鮮さもある。そんな「朧花火」の破壊力は半端ないのである。単調なベースとドラムのリズムにアクセントを加えるように奏でるギターがシンプルながらも静寂を表現しているよう、そしてかき鳴らすギターが花火のような力強さを奏でているよう。

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