線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

CoolRunnings

CoolRunnings、通称クルラン。

共通性のあるシンプルなメロディにメッセージ性の強い歌詞にギターの純粋な音を中心に奏でている。王道というくらいの純粋に真っ直ぐ訴えかけるような力強い言葉を繰り返し綴る音楽に、共感したり救われたりする。ニュアンスとかではなく、くっきりと光差すような詞を歌い伝える。曲もそうだが、彩りのあるアートワークの統一性も魅力。以下プロフィールから抜粋「『音楽で世界が救えなくても、きっとあなたを救える』 どんな絶望や暗闇をも照らす光を描く」

音源を時系列順に紹介

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『ドリーマー』 廃版single
~収録曲~ 
初期音源らしさがあるが芯の在り方は健在。クルランを知ってはじめて聴いた音源で配信で購入した。

「ドリーマー」夢と希望、誰しもが憧れ手を伸ばすその過程は残酷や後悔になるかもしれない。それでも信じる強さを抱き続けられるか、音を鳴らし続けられるだろうか、呆れるほどのまっすぐな気持ちに救われるのかもしれない。

「ミュージシャン」ギターの音がミュージシャンらしい一世代前のよう。描いた理想は望む人がいる限り消えたりはしない。応援する人の有り難さや暖かさに気づかされる。そして誰かの笑顔の為にと、この歌はミュージシャンとしての生き方に刺さる。

「calendar」なだらかなメロディが時の流れのように感じさせ、詞に惹き込まれすぎると溺れる。”これからのカレンダーに君がいない日々”そこから溢れる想いがとめどなく。間奏もそうだが、サビにホロリと感傷的になってしまうような切ない魅力が。

「sense」意味は感覚。出だしはドラムから。言葉を呑み込むように単調で迫力のあるメロディを奏でる。英語詞の曲を雰囲気で感じながら、好きなように想像情景を思い浮かべるが個人的には雪が似合う。

Dreamer - EP

Dreamer - EP

  • Cool Runnings
  • ロック
  • ¥612

music.apple.com

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『COOLRNUNNINGS』 1st mini album
〜収録曲〜
「EasyAnswer」まっすぐなバンドサウンドの純粋さが、歌詞のキミを救うような光のようにも。本心のつらさを隠し、表面上の強がる心の奥底に気づいてまう。そんなキミの苦しみが伝わり、輝きの笑顔が僕にとって大切なもので。

「ホリデイ」強く、シンプルに鳴らすギターの音色が印象的。過去を思い出しては後悔ばかりが募る。いつか、忘れられることができるまで君のことを胸の痛みとして残り続ける日々。

「約束」何度何回と新しく巡りあい"2人は描く未完成の夢の続きを"そんな運命のような詞が、控えめに奏でる音色と共に約束の意味を残す。優しく丁寧に歌う声が小さく反響するように聴こえる。

「1%」強烈なイントロから、サビの『本当に望んでたものなんて言葉にできない』が胸に来る。歌もメロディも惹き込まれる強さに、現実の思うようにならないソレを表現している。

「ライト」どこか気怠さを感じさせる構成から、クルランらしい音をかき鳴らす。見えない、触れられない、そこに求めていた理想があって望んでいたとしても。そこに感じる冷たい現実感のような。

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『CIRCLE』 2nd mini album
〜収録曲〜
「circle」爽やかなイントロがバンドらしさを吹かせる。"描いた鮮明な情景"僕たちを繋ぐものとして、出会いがもたらしてくれた眩しさが愛おしい。その絆がいつまでも続くように。

「夢物語」淡々とメロディが流れ、サビも緩やかに盛り上がるような優しさがある。人生を振り返るような歌詞が懐かしく感じる。繋いで、笑って、よぎる寂しさ、手を握る二人の歩みを、夢を。

「リアル」カセットテープの音質のようなイントロのドラムに、勢いのあるバンドサウンドが続く。上辺だけの口上ではなく、心からの思いを。アイデンティティを喪失しないような生き方を。

「equal」ジャカジャンと路上で鳴らすような音色に英語詞も交わらせて歌う曲。どこか聞き覚えのありそうなギターフレーズの真っ直ぐさが純粋さをより出す。声以外は初期のFAT PROPらしさに雰囲気の近さもあるような。

「月」始まりのシンとした空気を奏でるギターが月夜を思い浮かべさせる。やや浮遊させるような音色が無機質さと広大さを感じさせる。"未来、過去、きっと消えそうにない感情"永遠に残るものとして。

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『HYBRID HUMAN』 3rd mini album
〜収録曲〜
「Hybrid Human」シンと鳴らすギターと歌から始まる研ぎ澄まされた感覚。何も残らなくなってしまう前に、残された時を誰かの為に使えたら。君が光となって夢をみせたことの記憶。ジャケットの示す詞の面影がまたいい。

「Music」イントロから激しさのあるロックサウンド。そこからサビまでテンポの早い淡々とした構成。昔から在る自然の美しさと音楽、それらを今へと残し響かせる。どこか音楽を概念として捉えているような。声、音、現実、記憶、感情、そのすべてが。

Short Story」2つの混じるギターの音色に乗せてありのままに声を重なる。ずっと、の未来を望む気持ちはあれど離れてしまう現実。言えそうにないサヨナラ、願わくば側に寄り添う日々が続けばと。

「1%」1st mini album収録音源。音に少し変化がある。

「Repeat」"思い出はいつだって綺麗すぎて"その言葉が全てであって真のよう。昔の感情に無駄なものなどなくて、風化せずに心を締め付ける。そこに憂いも後悔も重なろうと大切なものとして形づくる。

↓シンセの音色が加わった「MusicⅡ」が聴けるのでよければ↓

www.audioleaf.com

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『STAGE』 4th mini album
〜収録曲〜
「Loucs」意味は軌跡。当時はMVを何度も聴いていた。真っ直ぐで勢いのあるサウンドに気持ちのよい声が響く。あなたのいない世界でも触れ合った想いは忘れないまま残るのだと、いつかまた逢えたときに話をしよう、と。

「Password」繰るギターフレーズが印象的でサビのリズムが口ずさみたくなる。『存在する全部分け合って』それくらいの繋がりを、気持ちを強く歌う。忘れない言葉と共に時空を超えて未来の先でも傍に居られるように。

「Cause」彼らの音色で緩やかに壮大に奏でられる。かつての抱いた夢が現実に崩れそうになり挫折のように刺さる。壁の高さと自身のルーツに壊れていってしまうような。それでも折れないように、と祈りたくなる。

「ライトハンド」映像のエフェクトが綺麗で何枚ものディスクが粉々に光る。当時、聴いた時はそこまで気に留めなかったが、遅効性のようにたまに聴いては惹かれてしまった。『憧れてた世界は思ってたより綺麗じゃなくて』その中で生きる居心地の良さもあるかもしれない。

「83」メロディと歌が希望を思わせる明るさに、結末は変わらないキミへの想いの募る女々しさを感じる詞のような。数字を用いた歌詞が目立つ中、曲名の"83"が何を示しているのかは聴きて次第かも。

「Stage」どこか寂しいギターにはっきりと声を重ね、サビから厳かに迫力ある構成を届ける。純粋さを歌うように映る世界の綺麗さ、言葉と音が過去をも繋ぐ夢であれ、と信じる透明な気持ちを。

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『ゼロ』 5th mini album
〜収録曲〜
「ゼロ」それぞれの音の存在感があり構成も以前より複雑さがあるようにも感じ、全体的にドラムを中心とした壮大さが凄まじい。より揺らぎのついた声が、キミのために捧げる生き様が『愛を知り夢に生きた』と大切な想いを託すよう。

「エル」高い音色のギターに合わせて優しく歌う。世界への嘆きと祈りを切実に綴るような詞。『不平等で成る当たり前の世界』で傷つけあって、『目には見えない もの』が願い、繋ぐ透明なイシがいつか照らす光になれるように。

「Use My All」静かに鳴らされる音色にドクドクと言葉を重ねるよう。どこか幻想的で壮大な世界観を表現するようで、1つ1つの透明な言葉にキミの為だけに響かせる音を。

「fiction」イントロの迫力あるロックサウンドが駆け抜けるように切り込む。誰もが思い焦がれ想像するifの世界線。考えるたびに胸が痛くなり現実に引き戻される空っぽな自分。

「シン」それだけを聴かせるように伸びのあるボーカルの声が響く。未来の為に全力で生きて、このための軌跡は世界の歴史からしたら一瞬かもしれないがキミの為に支えられるだけで。

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『TIMELESS IMAGINATION』 6th mini album
〜収録曲〜
「サイノハテ」独特なイラストアニメーションの映像も魅力の1つ。祭果て・才果て・最果てのトリプルミーニングが込められているらしい。幻想的で駆け抜けるサウンドに、さりげな鍵盤がいいアクセント。世界の残酷さを受け入れながらも、正解だったといえるキミとの日々を迎えれるように。

「ONE EIGHTER」激しめのサウンドと並ぶように吐き出す言葉の皮肉るような歌い方と詞が印象的。反吐が出そうになる現実の汚さに絶望し、救ってくれたキミの存在すら守れないなんて言わせない。

「Time Limit Luster」シンセの音が強烈に目立つ壮大なクールサウンドで、クルランの音源としては珍しさがある。ギリギリを歌うような言葉に、キミが信じたように、僕の誓う想いが純粋で研ぎ澄まされたものとして。また、MVの監督はオモイメグラスのボーカルの方。

エス」寄り添うようなピアノの音色に、壮大な演奏を時折挟みメロディの深さを魅せる。なによりも丁寧に綴った言葉がただただ耳に残る。今を生きることに虚ろに感じている人達に届いてほしいと思ってしまう。

「アルト」泣かせるように清く響かせる音と詞、"エス"に続けて流れるのは卑怯な程に。『きっといつか終わるこの世界で』二人で過ごせた幸せを、くれた生きる糧を、感謝するように。消えた後でも、残した歌が支えてくれるように。

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『LIVEALIVER』 7th mini album
〜収録曲〜
「トレースレーサー」ギターフレーズやストリングス、シンセの音色が中心に彩り、響く声が重なる。サウンドの迫力と華やかさが合うような、キラキラとした想いや祈りを描くような切実さ。変わっても失くさないまま笑っていてくれたら。

「ONE ON ONE」激情なギターフレーズが異常にカッコよすぎる。一本鎗のように立ち向かい打ち破っていくような勢いを歌う。"たった一つ誇れる自分"を信じられる限り、不屈は消えない。タイトルといい構成といい、黒バスのopに使われてほしいイメージ。

カノープス」憧れのようになれるわけではない、”ずっとあなたのようになりたかった””ずっと誰かの為に生きたかった”そんな想いはあれど、それだけでは何もできない自問自答の果てに。

「リマインダー」変化のあるフレーズに、震える伸びのある声が印象的。脆く崩れそうな今に、自分以上に自分のことを信じてくれる人がいることを、だから自身を愛することを忘れないでいて。

「arrows sign」ポロポロと奏でるピアノと高鳴る声に想いの強さを感じる。自分が信じる強さには君の声があった。痛みのある誇りを抱えながら、自らの手で掴む未来の意志を。イントロとアウトロの静寂さが好き。

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『ClifeliveR』 配信音源

現在は『TIMELESS IMAGINATION +3』に配信として収録されている。個人的な好みでこの音源のジャケットをクルランのマスコットキャラクターの画像にしている。照れや恥じらいなんて知らないまっすぐに信じる気持ちの強さを僕等に与えてくれる。迷い、立ち止まりそうな時に奮い起こす歌、最後の一節の詞に刻まれている大切なことすべて。

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クライバーズデイ』 配信音源

タイトルの1曲のみで最後に出した音源でイラストは秋赤音さん。これまでの軌跡は意味のあるものだと、誰かに、未来に繋がるものだと歌い残す想いを。別れと新しい出逢いのような期待と哀愁の混じるようなミュージック。クルランらしい希望や信じる力を心に響かせる強さ。また、アレンジにオモイメグラスのナンリさんが関わっている。

↓配信リンク↓

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coolrunnings.thebase.in

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