線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

Lit

バンド名:mabuta

タワーレコードで視聴し一耳惚れし聴くようになった。初心を思い出させる歌声とメロディが愛おしく、ふと浸りたいときに流したくなる。日常や生活を描く情景や寄り添うような言葉を曲として伝えてくれる。

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『Lit』
〜収録曲〜
「back ground music」緩やかに強く鳴らし淡々と歌う落ち着いた構成が心地よい。過ぎゆく人生に変わり映えがしなくなり、虚ろに感じる日々。それらの日々に流れてた音を、記憶を辿る。
「片隅」乾いたドラムからのギターが強く鳴り重なる。まるで雨の降っている憂鬱さのメロディに、頭の片隅で考えしまう取り留めもないこと。轟く間奏に歌声の強弱が印象的。
「Fuzzy」中盤全体のリズム隊の存在感強めのフレーズ。絶望とは程遠い不安という曖昧さを。怠惰に過ごす孤独な日々に、イントロとアウトロのサウンドが行き場のない心をかき鳴らすような勢い。
「tired」00年代を思わせるような所々の気怠さのフレーズが卑屈な日々の歌う詞に合うよう。どこか力の抜けた淡々とした歌が雰囲気に合うよう。分かってはいながらも続いていく人生。
「白線」アコースティックを奏でる入りからのmabutaのバンドサウンドが壮大に響く。演奏と声が交互に魅せるような構成に、憂鬱な気持ちを表現するような緩やかな轟きと静けさ。終わりにしようと、できない現実に。
「イエスタデイ・モーニング」最後の曲らしくポロポロと奏でるギターの透いた音色が侘しい。吐息のような透き通る声を乗せながら、君との回想を思い出しながら歌うサビの盛り上がりが切なく沁みる。