線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

ミッドナイトファンクション

Subana

個人的に刺さった4人組のバンド。誰しも自身に衝撃を与えた曲がいくつかあるとは思うが、自分の場合はforestoneの「Ghoul」、caroline rocksの「final despair」、shepherdの「無敵のスーパーヒーロー」、サカナクションの「Ame(A)」、HaKUの「Gravity」だったりとするのだが、Subanaの「ミッドナイト午前0時」がその1つでもある。

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Subanaの6曲入りのアルバム『ミッドナイトファンクション』。いつかCDが売り切れる前に、配信が止まってしまう前に本当に聴いてみてほしい。そして「ミッドナイト午前0時」という曲のMVがあるが騙されたと思って聴いてみてほしい。エモいとは一言で言い表せない純粋に全身に衝動が走るような感覚。以下プロフィールから抜粋「聞いたら耳に残るキャッチーなメロディー、ワードセンス、情景や感情を巧みに表現した歌詞。それを映像化するような歌声とバンドサウンドが特徴。」

『ミッドナイトファンクション』トレーラー映像
www.youtube.com

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『ミッドナイトファンクション』
~収録曲~
「超えて」それでも現実に打ち勝って生きていけと歌うような。『限界を悟って腐って 日々変わらない自分自身を』こんな突き刺さるようなフレーズを聴くと心が脆くなってしまう。ロックにかき鳴らすサウンドと繰り返す力強い感情の言葉が聴き手にぶつけるよう。
「トレインドレイン」貴方を想う私の切実な気持ちを伝えているようで、本人のブログにて曲ができるまでの経緯を読むとなるほどと思った。最初の『京浜 東北 横浜 在来線』からクセになる口ずさみたくなるリズムで、テンポの程よいメロディが心地よく耳に入ってくる。
「ミッドナイト午前0時」名曲。深夜と駅を背景とした僕の君への溢れる感情を複雑に描いているように感じる。ブログにてSNSのことについて歌った曲らしいが、最初に詞を読んだ分には気づかなかった。MVでモゾモゾと動くソレが何度も出てくるが、その歪な正体はそういうものなのかなと。リズミカルなリズム隊や間奏のギターの勢いに、サビのフレーズが何度も聴きたくなるほどかっこいい。
「人ならざる堂々巡り」客観視して奏でた音楽らしい。起伏の少ない淡々としたメロディと歌に、人生や精神を考えさせられる複雑で意味深な言葉がどこか虚無感を思わせるよう。全員で歌っている時のコーラスが好き。
「青の音」車窓を眺めながらもの思いにふけるような、そんな当時の頃を思い出させるような詞。青さを感じる絶妙な距離感を描き、『さぁ行け』の言葉が衝動的に動くように押してくれそうな。インディーズらしい真っ直ぐなサウンドが蒼くとても合う。
「迷子なままの少年少女」勢いのあるバンドサウンドが爽快に響く。大人になった今でも迷い悩んで分からないままでいるが、それでも今を止めないように。少年少女の頃を失くさないように、心の自分の居場所や在り方というか、たぶんそういう大事なもの。

「ミッドナイト午前0時」MVwww.youtube.com

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