線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

捧ぐ

アーティスト名:karte

正式なアルバムとして出した最初の音源。デモを除いて知る限り音源を6枚リリースしているが、karteにしかないダークな音と詞のアイデンティティは変わらずにそれでいて魅せる音色を鳴らし続けるのでずっと聴いていたくなる。シングル以外は配信でも聴けるので、個人的にはまとめてkarteを味わって欲しい。以下プロフィールから抜粋「時に激しく、時に静かに。心を歌うロックバンド」

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rvyfcloi57gdjm1.hatenablog.jp

「泥人形」

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『捧ぐ』

「泥人形」karteに惚れるきっかけになった代表曲。緩急のあるかき鳴らすメロディに響く歌声。自分の生き方を貫いていくような強さを描くよう、そこに意味などなくとも間違っていようとも自分自身の在り方を。
「真昼の屑星」どこか皮肉らしさを感じるサウンドに卑屈な詞が心地よく聴けてしまう。現実のドロドロとした感情や汚さを淡々と表現し続け、気づいてももらえない存在として真昼の屑星とはよく言ったもの。
「捧ぐ火」ただただ惹かれていくメロディと歌。淡々としながらもサビで疾走するように重い感情を伝える。1つ1つの音が独立しているように聴きやすい構成だが、間奏からのアンサンブルが沁みる。人生の残酷さも覚悟も受け入れて生きていく。
「強がり」徐々に迫力を増していくイントロがずっと続いていき、混沌の渦に呑まれていきそうなイメージ。中盤から荒波のような勢いがありつつもサウンドに飽和されていくような気持ち。強がりのありのままの気持ちを吐くように。
「旅立ちの傷跡」アルペジオらしい穏やかな始まりから45秒程経ち一気に盛り上がる。テンポの良いダークな構成が高揚感を駆り立て、変拍子も織り込み心に響かせるようなサビを本当に気持ちよく描く。繰り返す希望と破壊と諦め。
「花を置いて (album ver.)」スロウなテンポで静かに聴かせ、徐々にテンポが上がっていく。抑揚のある声ではっきりと歌う明るさとは裏腹に、詞が重くこうやって人が消えていくのかと思うと怖くなるが、自分に自分で決着をつけるならそういう終幕もありだと思う。

「旅立ちの傷痕」

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