線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

Mlle.

「Mlle.」と書いてマドモアゼルと読む。

大阪のバンドでメンバーがギターボーカル、キーボードコーラス、ベース&コントラバス、ドラムコーラスの4人で構成。知ったきっかけはYouTubeで「Phantom」という曲を聴いて惚れてしまったこと。ジャズ要素が強くプロフィールにも「クラシカルかつお洒落でファンキーな楽曲をRJP(レトロジャズポップ)と銘打って制作している。映画のような秀逸な異空間を届けるため、精力的に活動中」と紹介している。激しくも繊細な構成に絶妙なクロスオーバーな音色を奏でる。感覚で聴いてしまいたくなるジャズの雰囲気にピッタリな言葉がこの上なく好きになる。これまでに3つの音源をリリースしており、それとともにMVも多く制作されており力が入っている。

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210528084540j:image『Lancelot』
〜収録曲〜
「JERRY」「Caddy Spoon」「Lancelot」

「JERRY」MVにもなっており歌詞と映像を観ると個人的にトムとジェリーのイメージが浮かんでくる。歌詞の1つ1つの言葉のセンスがあり、レトロなメロディの飄々とした感じも含めて聴いているのが楽しくなりそうな感覚。

「Caddy Spoon」グラス音からはじまり、ムードあるジャズメロディを奏でる。全体的に魅了するような色気のある構成に、当時の女性視点の誘いのようなムーディな詞が印象的である。終盤に一気にテンポが上がり畳みかけるように鳴らす。

「Lancelot」重低音のコントラバスの存在感が大きく、他の楽器も迫力を重ね美しいサウンドを奏でる。それぞれの視点で描かれる感情とセンスで表現した言葉の勢いに乗せて、気持ちのよい疾走感を披露する。

『JERRY』MVwww.youtube.com『Lancelot』MVwww.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210528084544j:image『gaze - EP』
〜収録曲〜
「SCENE-Ⅰ」「JUMBLE!!」「capture」「SCENE-Ⅱ」「Phantom」

「SCENE-Ⅰ」ノイズ混じりのピアノの軽やかな演奏を奏でる前奏曲、ジャズのフレーズが次曲へと流れていく。

「JUMBLE!!」ノリのいい煌びやかで壮大な演奏に惹きこまれるよう。テンポのよい曲でラップのようにリズムよく歌い、それぞれの演奏の存在感が半端ない。『Ride onll No doubt Dancing!』からのフレーズを聴いてほしい。

「capture」メロウに穏やかに流れるように奏で、キラキラとした世界観を奏でる。音数は少ないが細かいアレンジのこだわりを感じる。夜の幻想に酔うような夢や惑わすような揺れる感覚。3分47秒にピタッと止まるのがハッとするくらいかっこいい。

「SCENE-Ⅱ」20秒ほどの5曲目へと繋げるための演奏。キーボードの高く伸びる音が高揚感を煽っていくよう。

「Phantom」前奏でも鳴らしたインパクトのあるキーボードの音が印象的。全体的に緩急の差が大きく構成が分かれている。間奏もそうだが、前半はテンポが早くリズミカルに歌も音も急ぐように進んでいくが、後半にムーディに緩やかになり同じ詞を繰り返し徐々に迫力が増していく。全体通して聴きごたえのある曲。

『JUMBLE!!』MVwww.youtube.com

『Phantom』Live Video

www.youtube.com

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210718001956j:image『POPLAR』
〜収録曲〜
「BALLOON」盛大で王道なジャズサウンドバンドのようで、ディズニーやパレードのような華やかなリズムに壮大な演奏が流れる。今までのジャズの根底は変えずに飽きさせずに幅を広げているのが凄い。『ファンファーレ』と声の一斉に合わさる部分が爽快。

「Syndrome」リズミカルな伴奏のピアノのジャズ調の演奏が印象的。全体的に迫力があり少しエレクトロなアレンジも施しつつ、オートチューンや変化が尽きないメロディなど、多彩な表現がマドモアゼルとしての新鮮さを感じる。

『Syndrome』MVwww.youtube.com


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