線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

あさきゆめみし

アーティスト名:あさきゆめみし

現在は活動を休止している。鳴らすバンドサウンドというよりは奏でるジャズ、モダンな雰囲気を奏でる。ピアノの旋律が美しくムーディな雰囲気に魅せられる。背中を押してくれるような詞に甘い歌声が溶かしにくる。以下プロフィールから一部抜粋「「癒しを求めて情景(ゆめ)を見る」をコンセプトとし、自然と情景が思い浮かぶような率直で共感できる等身大の歌詞、特徴的なメロディー、そしてテクニカルな演奏技術と包み込むような柔らかい歌声が聴く人の心を癒すよう」今からでもいいので曲全部を配信してくれと思うくらい。

「Midnight floor」MVwww.youtube.com

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210603184727j:image『SEED AROUND』
〜収録曲〜
「Midnight floor」The・シャレオツだと感じるくらいの曲。男女のボーカルでそれぞれのパートを担当して歌う。真夜中のダンスフロアを想像させるような衝動的な二人の甘い酔いを描くよう。”Shall we dance”の言葉通り踊り狂っていく瞬間の幸福感。その空間を表現する音色が煌めく。
「恋焦がれ」憧れ、羨望を胸に抱いて理想の人物になりたいと切実に思う歌。ヒーローに恋焦がれながらなりたい自分の未来を描いていこうと勇気づけられる曲。明るいサウンドに伝わりやすいテーマがキラキラと輝くよう。その気持ちが輝く未来として開けていけたらいいな。
「セレナーデ」らしさのあるメロディに鮮明な美しい表現のイメージ世界が頭に浮かんでくるよう。歌詞だけ読むと感じるなかなかに熱さを感じるメッセージ性の強い人生の在り方に、後悔しないように歩んでいけたらと思えるよう。
「Program」そのままの生き方でいいのかと訴えるよう。『夢幻ループするプログラム』という表現のように惰性で生きている人生でいいのかと問いかける。穏やかに流れるがやや音色が鋭く攻めているのが、この曲の色が表れているよう。
「さよなら告げる前に」儚いピアノの音色が静寂を生み出す、そこに静かに歌い重ねる震えるような細い声が感傷的にさせる。奏で流れ徐々に様々な音が絡まりあい、時折のコーラスの歌声も胸を締め付ける。私の貴方への溢れ出る想いが痛くなるほどに伝わってくる。

『SEED AROUND』トレーラー映像www.youtube.com

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210603184730j:image『border』
〜収録曲〜
「アマノジャク」軽やかで華やかなミュージックとハーモニー、程よいリズムに安定したメロディが聴きやすく耳に流れていく。欲望に委ねて望むものを喰らいたいと尽きない魅惑を求めているような歌。天邪鬼らしい捻くれた表現に強めの音色が印象的。
「セレナーデ(live ver.)」比較すると別物なくらいアレンジが施しており、突飛な構成に驚かされた。BPMが加速し歌い方や音の変化も、ロックに近づけているような勢いを感じる。明らかに静と動の違いくらいの差がある。同じ曲でアレンジバージョンをするケースはよく見かけるが、これくらい変化をつけてもらいたいものである。
Libido」ひとえに名曲。リビドーだけ何度もつい再生してしまう。艶やかな詞に甘い歌声、絶妙に絡み合うメロディが哀愁、切望、衝動、そういったものを凝縮して完全に表現している。女性視点の求めてほしい気持ち、満たされない心を繊細に描くよう。もう、聴けば分かるとしか言いようがない。
「lolite」穏やかな帰り道のような優しい音色、爽やかな日差しが差し込むような暖かさ、そんなイメージ。1つ1つの言葉が清らかで純粋、愛の在り方を語る歌に改めて気づかされる。互いに想い合う二人が最期まで寄り添え合っていけるようなささやかで美しい願い。

ラストライブ限定で配布されたラストシングルでトレーラー映像でしか聴けないのが惜しすぎる。

『border』トレーラー映像www.youtube.com

↓インタビュー記事↓

www.gie-sabukaru.com