線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

A Bao A Qu / womb to the tomb


アーティスト名:the pigmon's kitchen

たまたまTwitterで名前を見かけて気になって調べたのがきっかけ。バンドのアカウントは見つからなかったが、ライブハウスには出演しておりYouTubeにも昔のライブ映像が残っていた。どこか日陰に咲くような珍しさもあり興味が湧き、唯一配信でリリースされている2曲を聴いてみた。収録曲とジャケットの闇の世界観がマッチし、UK、シューゲイザー、ポストロックの雰囲気が漂う。個人的にまた作品を出してほしい。

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『A Bao A Qu / womb to the tomb』
〜収録曲〜
「A Bao A Qu」ア・バオ・ア・クゥー。幻獣辞典に登場する幻獣で勝利の塔に棲んでいる、と調べると表記されている。薄暗さのある重い低音サウンドがカオスに響き、正気の無さそうな虚に伸びる声が遠い懐かしさを感じる。得体の知れない掴みづらい表現が魅力にも思えてしまう。
「womb to the tomb」意味は"生まれてから死ぬまでの"。憂いに響く形のある歌声に繰り返す単調なフレーズがどこか心地よい。リズミカルでダークな演奏の世界観に呑まれていくようなイメージ。灰色に奏でる静かで壮大な音色に、体温のない不穏な詞が鋭く突き刺さるよう。

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