線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

KICK BOOK

バンド名:NOVELS

それまでのベースとドラムが抜けてリリースした音源。この境で音の色を大きく取り入れ変わったのを感じる。ひとえにバラエティに富んでいると言い表すには足りない程の完成度。アルバムについてインタビュー記事などに細かく書かれているので、聴いた後に読むとより深く堪能できる。以下skream!から一部抜粋「ゴリゴリのエレクトロから爽やかなポップ・アンセム、さらにはラップまでをも組み込んだ、これまで以上に多様なサウンドが目白押し。さらには合わせ鏡のように存在するネガとポジをメロディに落とし込み、ハッピーとダークなNOVELSの両面が垣間見える。」

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『KICK BOOK』
~収録曲~
1. バタフライエフェクト:蝶の羽ばたき程のわずかな変化が未来に大きく影響をもたらすこと。迫力ある演奏に歪さと陰りを思わせる構成の中、絶妙な緩急さが色気を感じさせる。”君のその未来の欠片でありたい”と切実さが愛しい。

2. 東京メランコリック:メランコリックは憂鬱、憂愁の意味。ゆったりと流れるように聴かせるメロディに憂鬱な感情を乗せる。当たり前と違和感、誰しも違いや基準があって俯瞰している日常。シューゲイザーを思わせるギターフレーズが印象的。

3. 坂道をこえていけば:祝祭のような賑やかさや楽しさを感じさせるようなサウンドとさりげなカラフルな音色。”この坂道をこえていけば”と待っているものの希望やその過程の成長を伝えてくれるような。

4. ストレイシープの巡礼:オーディエンスが参加しやすいシンガロングが楽しさと一体感を生むよう。先の見えない人生に挫けないように、道を示してくれるようなソング。今、存在している奇跡に後悔しないような生き方を。

5. ヒカリノ旅人:クリアなバラードソングに語りかけるように優しい声が寄り添うよう。この先の道の扉に背中を押して導いてくれるように優しさを繋げるよう。旅立ちに握った光が飽和していけるような未来を。

6. 彼と彼女の幸福:歌詞を読んで気づけたら腑に落ちる彼と彼女の関係。ほっこりした生活に切なさも漂わせる。サウンドや歌の明るさに少しのポップさを感じ、ありふれた生活の日常の幸せが浮かんでくるよう。個人的に陽だまりの彼女の小説を思い出してしまった。

7. サーカス団に涙はいらない:ストリングスも含めたメロディにダークが滲み出る構成に、サビからのたたみかけるような勢いの爽快に間奏の歪さがサーカスの読めない雑技よう。人生とサーカスを重ねた表現も秀逸。個人的にcaroline rocksの「the circus of clowns」という曲とベクトルは似ている。

8. 死神ダンス:意表を突かれるダークサウンドのラップ調が中心で、7曲目に続く歪に思わせる低い音が雰囲気をよく表しているよう。個人的に聴いたときは、オルフェウスとエウリュディケーの物語がチラッと浮かんだ。リズミカルな構成と強い想いと最後の儚さが心に刺さる。

 

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