線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

フクロウと宿り木

バンド名:anticlockwise

当時、いろんな音源を漁っていたら見つけた楽曲。今の時代では聴けないようなステレオチックな女性ボーカルとサウンド、耳から離れないように繰り返してしまう歪んだ魅力。旅先で以下タワレコから一部抜粋「まっすぐに疾走するギター・サウンドと女性ヴォーカルが違和感なく寄り添う。キャッチーな歌謡曲調の歌メロからはどの時代にも通用しうるポップスのセンスが窺え、一方で現代風のシニカルな佇まいも持ち合わせている。ひねくれていることがもてはやされる風潮のなか、正統派の良さを前面に押し出した彼らの気概と力量が頼もしい。」

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『フクロウと宿り木』 2007年
~収録曲~
1.街は薄紅
年代を感じさせる懐かしいバンドサウンドと歌と詞。イントロのシニカルなメロディから始まり、どこかで聴き覚えのあるフレーズを緩やかでゴリゴリな変拍子ともに鳴らす。生きる程に失くしていくものを。
2.高すぎる空
お洒落に刻むドラムのビートに甘くムーディな雰囲気を歌い奏でる。聴いたイメージが優雅な昼下がりに一息つくような。流れるように淡々と香るような歌声が華麗。恐れて隠す心の繊細な部分。
3.負け戦
『むしろ殺して本音を』から歌い始めるアップテンポミュージック。リズミカルに変わらないテンポのまま強調するフレーズに滑らかな声が駆けるよう。いつか頂に立つ意志があるのなら向き合うしかない。
4.スロウスターター
穏やかに流れるバラードのような優しさが沁みていく。ボサノバチックな歌声に間奏は鋭くもささやかな音色が重なる。『涙もいつかはきっと忘れるさ 僕ら』の最後の一文ですべてが分かる。
5.日常遊泳
ガチャガチャした浮遊するようなイントロが続き、空想的な表現がアートチック。大人になった今でも感じる自然の美しさや瞬間の感動を忘れないように。
6.呼吸
ゆったりとした普遍的な演奏に澄んだ空気の中にいるようなクリアな感覚。日常を過ごす中でポツリととりとめもないことを考えてしまうような。愛というもの、自身の求めているもの、なんとなくで流し聴きしたい伸びのある声。

フクロウと宿り木 - EP

フクロウと宿り木 - EP

  • anticlockwise
  • J-Pop
  • ¥918

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