線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

不確定の原理

the knowlus

10曲入りのアルバム。the knowlusの初めて聴いた音源で個人的にまず聴いてほしい1枚。彼等特有の詞と轟かせるサウンドを中心としながらもその中で幅広い音色も聴かせる。以下タワレコから一部抜粋「妖艶なメロディに忍ばせた変拍子とエモーショナルなアプローチに、どこか違う世界の景色を切り取ったような歌詞。文学的側面と科学的な側面を併せ持つ楽曲。」

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『不確定の原理』 2015年
〜収録曲〜
1.フォールスメモリー虚偽記憶脳科学的な世界を表現している。自分の心が偽であったとしても全てを壊して受け入れていく強さと、心の在りどころを探していく意志。キャッチーなサウンドが渦巻くメモリーを表しているよう。
2.シュレディンガーの朝 [Album ver.]:イントロのギターから魅せていき、理屈でなく感覚で聴きたいサウンドと歌詞。無機質で壮大に描く世界の中、アイデンティティを模索するような。
3.生命のプログラム:彩る鍵盤の音色と浮遊するギターの合わさる新鮮さがある。比較的、軽さのあるスピード感と間奏の旋律が心地よく流れる。どこか"フォールスメモリー"とリンクするような内容を感じる。
4.eLL:出だしから歌がいきなり入り、ダークな雰囲気に気持ちのよい声が駆け抜ける。アグレッシブなサウンドに圧倒される。変わりゆく全てを受け入れ『誰にも届かない声だとしても』歌い続ける覚悟。
5.ドッペルゲンガーからの手紙:フレーズの怪しさと虚ろな空気が醸し出される。『愛しいだけでは届かないと知った』と、残酷にも事実を映す現実に哀の感情がとめどなく溢れる。
6.Kiki [Album ver.]:重さのあるサウンドがずっしりと鳴り響き、間奏からの曲調の変化に驚かされる。断片的に紡ぐ意味深に投げかける言葉に灰色の世界観を想像させる。
7.グレーゴル:文学『変身』との繋がりかは分からない。激しさを促すゴリゴリのロックサウンドに強調するような歌が印象的。サビからの声と音の迫力が一段と響き、その後に変化する構成がより記憶に残る。
8.孤独の遺伝子 [Album ver.]:ハードに鳴らす印象から受けるが、割と繊細でリズムチェンジや定型でないメロディが歪に魅せる。繰り返す生命の神秘や真理を歌うような意味深さ。
9.かつてのユートピア:ディレイ感のあるギターの暗い水底の想像。演奏の迫力とコーラスのように伸びるの声に惹かれ動けなくなる程。特有のポスト感を鳴らした後の曲調の変化の静けさ。
10.ヒカリ:壮大に緩やかに奏でる音に重なるように歌う。いつか見た光に思いを馳せるような、煌めく感情を忘れないように。『もっと素直な心だけで生きていけたらいいのにな』の一文が刺さる。

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