線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

アブラハムの樹

バンド名:ざれ雲

現在は解散している。『アブラハムの樹』とは雲の一種で、地上付近~15000メートルの高さにできる遠近効果で放射状に見える雲のことで、実際は平行に並んでいる細長い帯状の雲。古と現代の言葉を絡ませた世界観に和の雰囲気を鳴らす演奏。それぞれの楽器の存在感と古の雰囲気を感じさせるモノクロなサウンド「和ロック歌モノスリーピースバンド」

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アブラハムの樹』
〜収録曲〜
「戯雲」区切るようなビートの早いテンポのインディーズらしいイントロから好きになる。乾いたドラムにギターとベースの色が気持ちよく絡み合うフレーズ。空と心情を描くようなどこか掴みどころのなさに、揺れる感情が変わる雲の形と成していくよう。
「トビタガール」華やかで陰りのある夜の花街の吉原と、今の時代と言葉遊びを絡ませた折衷した歌詞のユニークさ。心の放棄に開き直るくらいの少女の本音をぶつける思い残酷な。
「カゲロウカグヤ」低めのイントロから普遍さのあるサウンドが流れる。かぐや姫の内容と重なる言の葉が世界観をより魅せる。理想も夢も叶わぬと知り、縛られる身と嘆く立場が切ない。
「拝啓ガール」繰り返すメロディがシンプルながらもクセになるリズムに倦怠感を思わせるようなフレーズ。価値観の違いと消えない心の残骸のような。
「冴擂」"さえずり"と読む。生きてる意味など在りはしないないと綴る詞も、意味深のカタカナも曲として意味など満たすことがないと歌い切るような。ただ、自分自身と向き合い生きていくということ。

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