線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

拝啓この唄を書いたあなたへ

phonon

現在は解散してしまったが、ボーカルの方がFEZ INVICTA(フェズ インヴィクタ)というバンドを組んでいる。さりげなコーラスが美しく独特で普遍的なサウンドと繊細な言葉。いくつも音源をリリースしているが、はじめて聴く人に薦めたい全国盤ミニアルバム。以下タワレコから抜粋「あたたかい歌声にのせたキャッチーで美しいメロディ、情景描写に溢れたストーリー性のある歌詞が又とない物語を聴かせてくれる」

「Lir」MVwww.youtube.com

メランコリア」MVwww.youtube.com

「夏の送電塔」

www.youtube.com

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『拝啓この唄を書いたあなたへ』
〜収録曲〜
01. 5分前:小説の始まる前の一節のように感じる曲。ドクドクと波打つようにリズムを刻み、思い返す自然の記憶が風情のように流れる。
02. Lir (リル):アップビートに鳴らすサウンドに力強く声を残す。君のいない世界に、現実から背け理想を求め溺れたまますり抜ける日々。時間がかかったとしても受け止める強さを。
03. 螢火:心地よいコーラスと音色が寂しさの残る詞に優しく重なる。螢の幻想的な光のイメージが湧いてくるようなメロディ。言葉として登場しない君を、螢火としてどう捉えるかは自由。
04. 雨宿りの途中:少し意表を突かれるような出だしに、全体的に拍子の変化に不思議な感覚になる。"帰れない帰らない"と表現する言葉が不安定な心の時期を描いているような。
05. monster:モンスターのイメージ通りキラーチューンに感じる程の疾走感。荒々しく吐き出すような本音の言葉が切り刻むよう。しかし、その実はボロボロで強がっているような繊細さを感じるような。
06. 夏の送電塔(Album ver.):哀愁曲。会場限定のシングルとしてもリリースされており、聴き比べるべき程の魅力がある。浮かんできた情景は夕暮れの夏の帰路。このメロディで、この詞で紡ぐ言葉を聴いて心に湧いてきた気持ちがすべて。せめてこの曲だけでも耳にしてほしい作品。
07. メランコリア:シングル収録曲。テンポの早いアグレッシブな演奏に、どこか淡々とした力強い歌が印象的。皮肉るように吐き出した憂鬱な現実が、どこかで分かっている気持ちに突き刺さる。アートワークやアルバムのタイトルに曲のメッセージ性が込められているのが伝わる。

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