線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

I & i

chelovek.

チェラビェークと読む。独特な雰囲気を醸し出す鍵盤ピアノとバンドサウンドの旋律をセンスよく奏でる。3作品のアルバムをリリースしており、『I & i』は3作目の配信音源。ジャケットの模様の1つ1つは暗号になっており、当時レコ発に行くと解読方法のカードが貰えるらしい。以下プロフィールから抜粋「chelovekとはロシア語をローマ字表記にしたもので、「人々」や「人間」を意味する。人間が常に対局にあるような思想の間を往来し、決してとどまらない生き物であるように、chelovek.は凡ゆる音楽的ジャンルを縦横無尽に駆け巡り、ポップなサウンドで独自の音楽性へと昇華する。」

「I & i」トレーラー映像www.youtube.com

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『I & i』
~収録曲~
「UUU」出だしから1曲目らしいアグレッシブな勢いとクラップハンドが目立つ。丁度いい程度にハジけており気分が高揚する。歌詞も目を背けている現実に突き刺さるような容赦ない言葉で振り向かせる。曰く『怠けてばかりの自分や周りに流されがちな自分に喝を入れたいときに聴いてほしいです。』とのこと。
「Ranunculus」ラナンキュラス花言葉は華やかな魅力。美しい情景を描く中に、密かに枯れた花のことなど気にもともずに。あの頃の想いも消えてしまうことの寂しさを。曰く『子供の頃の純粋な優しさと、大人になるに連れてそれを当たり前に忘れていくことの切なさ』
「OVER」白の先行シングル第2弾。イントロで鳴るフニャフニャとした音の存在感。メロディがクールでひとえにカッコよく、言葉よりも感覚で聴くのが大事だと思わされる曲。曰く『男女の恋がとある部屋で終わってしまった瞬間の歌』
「ZWMK」紫の先行シングル第1弾。ざわめく心を秘めていないで正直になればいい。ピアノを中心とした凛とした音が張りつめるよう。曰く『好きな人や彼氏・彼女のちょっとした言動でざわめいてしまう心の中を歌に閉じ込めた曲』
「RAY」シンプルにカッコいいインスタ曲。ピアノとドラムの抜群なセッションに、出番で唸るギターにさりげなベースが支える。
「Yggdrasill」ユグドラシル。世界の震撼するときも僕らは確かに生きていた、と歴史とスケールの大きい世界観を表現しているよう。メロディよりは不規則に構成されるリズムに耳がいく。曰く『大きな世界から小さな生命の営みを俯瞰した歌』
「ACNE」赤の先行シングル第3弾。強烈な想いと病みを表現するようなクレイジーさを鳴らすサウンドイカれ具合のある迫力に惹かれ、それぞれの楽器の見せ場が僅かにあるのが嬉しい。曰く『暗い部屋、妄想と錯覚が止まらないある女性の偏愛の歌』
「Sunny Day」サンサンと陽気でポップなミュージック。歌詞から思いっきり伝わる心が躍るハッピーな気持ち。最後に走り出すように音色が急ぐ。曰く『恋だろうか、主人公はチェック柄のスカートを履いた女子大生で、黄色く染まった銀杏並木の通学路をご機嫌で歩く風景』
「Curtain Call」静けさと哀しさを奏でる音色。心の中を赤裸々に描いた重さにズシリと残る。最後のカーテンコールが壮大に緩やかに締める。曰く『心の奥底の本音。前作収録曲ラストの「Nachtmusik」最後のコード進行と「Curtain Call」最初のコード進行は繋がり、『明けない夜は無い』というメッセージ』

「Ranunculus」MVwww.youtube.com

「Curtain Call」MVwww.youtube.com

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↓本人の楽曲解説↓

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