線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

土に環る魚達

屑星

初期音源『土に環る魚達』。"環る"という言葉のように全体的なアルバムとして巡り巡って繰り返されていく事を表現するよう。普遍的なバンドサウンドに煌めく鍵盤の音色が重なり絶妙な奏が印象的。当時、屑星の存在を知ったときは既に廃盤となっていたが偶然にも中古で売られていたのを見つけ即購入。現在も屑星として活動しており、リリースしている作品はどれも薦めたくなる程のクオリティ。収録曲ではないが公開されている音源を1つ載せるのでよければ聴いてみてほしい。

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『土に環る魚達』
〜収録曲〜
「月」インスト音源。反響する空間にそれぞれの音色が美しく響く。夜の月を彷彿させるような迫力ある演奏が想像情景を加速させていく。
「雨降り」繰り返し雨が降り続けるようなキーボードの冷たい音色が降る。サビにかけて感情が乗るような力強さ。絶望と希望を描くような描写を描き、貫く雨に救われる祈りを願うよう。
「心象風景」疾走するメロディが雄大さを物語る。鍵盤の音色とバンドサウンドがそれぞれ独立し、くっきりと重なる聴きやすさ。心象風景という言葉が刺さる心を描く空想的な詞。僕等はちっぽけな存在に過ぎないが繋がっていることを信じて。
「夜の居場所」メロディや詞から哀しさが伝わるよう。ワルツ風や激情にも変化しながら奏でる穏やかなサウンドが物語るよう。形を変えて生きていく、そこに確かに存在したことを忘れずに。『君がこぼした命の欠片』この言葉が強烈に残る。
「父母原理」卑屈なベースから始まり、伸びのある声が永遠のように響き渡りシンプルなフレーズで鳴らされる。歌詞は短く間奏と声だけで魅せる時間が続いていく。祈りの詩のようで環る意味を残す。
「群衆の猫」メロディの雰囲気に合わない感情が壊れるような、擦り減り追い詰められる詞。取り巻くすべてが敵に見えるような心が殺されかけているようで、心の裏側を抉るように書き殴っているよう。
「戦場ワンダーフォーゲル」幻想インスト曲。静けさが支配する空間を演出し、異質で不思議な感覚を覚える。時折のギターの鋭さや轟く音が冷たく刺さる。心が揺さぶられる世界観に何度も惹きこまれてしまう。
「言葉がエネルギーをもって動き出す時」静から動に徐々に変化していくような構成でポロポロと弾くピアノが心を掴む。バラードのように、時に壮大なサウンドに乗せて力強い声で歌い語る。独特なタイトルと詞が意味深に考えさせられてしまう。


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