線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

Melanche[n]try

Melanche[n]try (メランセトリー)

轟音インストポストロック系。『Farewell Note』7曲入りの音源でジャケットのアートワークから惹かれる1枚。知る限りこの1枚だけ音源を出しており、浪人時代はこの音源をよく聴いており、寂れた田舎の帰り道によく聴きながら帰路についていた。聴いているとダークサウンドが構築する異質な空間が広がり続けていくイメージで無の世界に引き摺り込まれる。Melanche[n]tryの世界観は演奏もタイトルもアートワークも独創的で灰色の魅力がある。以下more recordsから抜粋「トリプル・ギターで奏でられるポストロック、シューゲイザー、エモの要素を高次元で昇華したサウンドは音圧を持って聴く者を圧倒する。」

『Farewell Note』トレーラー映像www.youtube.com

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『Farewell Note』
〜収録曲〜
01.untitled
哀愁と卑屈さを混ぜたような暗色なメロディと壮大な轟音を交互に極端に鳴らす。比較すると繊細に絶妙に構成されたメロディを奏でているよう。終盤にかけて水底へ徐々に沈んでいくような深さを増していく感覚に高揚を覚える。
02.amateur
お通夜かと思うくらいの出だしから重すぎるフレーズが印象的。雰囲気やテンポは変わらないがメロディの形が少しずつ変化していき表現が多彩になっていく。
03.アイオンの微睡(intolerance mix)
緩急の激しい構成でところどころでメロディが対極的。夜に溶けていくような寂しいフレーズに、躍動感をかき鳴らす音を絶妙に表現していく。ダークサウンドとして飽きさせない変化が魅力の1つでもある。
04.豊饒の海
徐々に音の厚みが増していき終盤には迫力のある音が轟く。メロディが比較的に優しく曲名からも生きとし生きる生命を包み込むような愛を感じさせるような壮大さ。また、小説としても存在するのだが関連してるかは分からない。
05.reginae
おそらくレジネという花の名。最初のフレーズを繰り返しながら僅かに姿を変えていく。1:30あたりから音圧がゴリッと増していき破壊力が増していく。Clean Of Coreと構成の雰囲気が似ている。
06.I sleep alone
シューゲイザー要素が一番少ない曲で弾くギターの音色を中心に構成されている。全体的に穏やかで変化はそこまでなく、アルバムの中だと新鮮な感覚で聴いてしまう。終盤にかけてメランセトリーらしさを奏でる。
07.ニクスの海
鉄琴のような優しい音色から始まり、ギターも合わせるように控えめに表現している。そして曲の折り返し地点から一転し、ただただひたすらに純粋に轟音をかき鳴らし続けるサウンドが続き世界観が変わる。静と動が極端すぎるくらいの構成。

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