線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

本当の嘘は

 

シゼントウタ

赤坂のライブハウスで聴いたのがきっかけ。普遍的にも切れ味のあるバンドサウンドに人との関係、恋愛での繊細な心情を真っ直ぐな言葉として表現する。ギターがメインで鳴らされるが、ベースやドラムの存在感もなかなか大きい。『本当の嘘は』という音源は初期の方だが、インディーズバンドとしてかっこよさや純粋さを感じる。もちろん他にリリースした音源も聴いてほしいくらいの完成度なので、そのうち紹介したい。以下プロフィールから抜粋「『誰も歌わなかった誰かの日常を映し出す。』スリーピース日本語ロックバンド。」

「1:59」

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『本当の嘘は』
〜収録曲〜
「恥知らず」「刹那」「ダレ」「1:59」「最終回」

「恥知らず」2分ちょい程の短めの曲。かき鳴らすギターフレーズに程よいテンポのメロディが流れ、淡々と戻らない日々を割り切れないでいる女々しさを歌っているよう。
「刹那」静かな始まり。緩急のあるロックな演奏にシゼントウタの表現らしさを感じる。さりげなアレンジの音色が組み込まれているのが深みを出している。思うようにならないのが感情。
「ダレ」丸々一曲通して、女性視点の言えない気持ちやどうしようもない想いや感情を表しているよう。言葉を聞かせるような、そこまでのメロディの目立たなさが引き立たせる。MVの最後のシーンが『ダレ』の言葉を突き刺すよう。
「1:59」個人的に好きでアルバムでよく聴いていた。最初のギターイントロの爽快さが何度もクセになる。サビも間奏もすべてが聴きどころ、深夜と煙草のセットが似合う詞。ギター、ベース、ドラムでの複雑さのない魅力的な構成に驚いた曲。
「最終回」侘しさを感じる始まりから転換するように壮大に音を鳴らし力強く歌う。愛していたことをなかったことにして、女々しくならないように忘れようとする『心の最終回』として幕を閉じる。

「ダレ」MV

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↓配信でも聴けるが、CDも公式HPから購入できるのでよければ↓

sizentouta.official.ec