線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

胎動する青

いつかの空蝉

ライブハウスで何度が聴きにいったことがあり、生演奏を聴いて彼らの音楽に惹かれた。現在はいくつか音源をリリースしており、いつか紹介したいものばかりである。間奏が魅力的で聴きどころだったりする。以下ホームページより一部抜粋「紅一点の4人組歌モノロックバンド。空蝉とは、“現世に生きている者”という意味があり、「いつかの空蝉」という名前には、過去と今を織り交ぜた型にはまらない新しい音楽を届けたいという思いが込められている。構成が変則的に動きながらも心地よく、ときより攻撃的に奏でる。人々に寄り添い共感を得る歌詞を力強くもどこか儚い歌声をもって人々に語り、問いかけ、愛を伝えていく。」

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『胎動する青』
〜収録曲〜
「デカルコマニー」「52Hz」「A」「17」

「デカルコマニー」転写、紙の間に絵具を挟み開いて模様を得る技法、といった意味がある。インパクトのあるサウンドから鳴らされるが、歌に入るとシューゲイザーにありそうな伸びと流れるような雰囲気がある。とくに終盤の迫力ある緩やかなサウンドが耳に残る。
「52Hz」詞を読むと過去を思い返す寂しい現実とその情景が浮かんできそうだが、鯨という単語に少し幻想感も感じる。まっすぐなバンドサウンドにのせて、サビの儚くも壮大に響かせる声に惹かれながら聴き溺れていく感覚。
「A」シンプルなフレーズを繰り返し、ダークな雰囲気を感じさせるメロディ。長く伸びのあるコーラスが印象的である。ギターの存在感もあれど、流れるような演奏と歌が落ち着かせる気分にさせるよう。
「17」17才の春。青春時代の心情をありのままに吐き出しているかっこよさを歌う。サビのまっすぐな旅人の表現として魅せ、後押ししてくれそうな力強さがある。間奏のそれぞれの奏でるメロディ変化が印象的でもある。

「52Hz」MV

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