線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

7

alfabeto(アルファベート) 

現在は解散してしまっている名古屋発ドリームポップバンド。夏アニメの宣伝のカットに使用されそうなジャケットの7曲入り。純粋なバンドサウンドで爽やかなキラキラとした楽曲を制作し、聴いていると明るくなるような輝きがある。この1枚だけでも聴いてほしさがある。以下アーティスト紹介文抜粋「日本語を大切にした郷愁感の詞、切なさを掻き立てるメロディーと彩り豊かなハーモニーをギターロックサウンドに載せ表現する。」

『7』トレーラー映像
www.youtube.com

f:id:rvyfcloi57gdjm1:20210428004604p:plain

『7』
 ~収録曲~
「Hello」「パラレル」「百鬼夜行」「木曜に」「泳ぐ魚」「ウラノス」「星待ち」

「Hello」はMVにもなっていて、最初の曲らしく爽やかなサウンドとして盛り上がりがある。そんな曲も歌詞を読むと少し寂しさ、切なさを感じさせる。「ハロー」のフレーズが別れと新しい日を思わせるような。
「パラレル」変わらない日々に後押しをしてくれるような歌で、定型的な盛り上がる曲を鳴らす。『このままで良いのかな?』と訴えかけるようなフレーズに現実に向き合える強さを貰うよう。
百鬼夜行」ダンスミュージック感のあるノリのいい踊れるような曲。YouTubeにも振り付け動画があり、箱だと皆が躍るのだろうか。全体的に感覚で聴いてしまいたい勢いと中毒性がある。
「木曜に」イントロのかっこよさがあり、繊細に盛り上がるような構成。今まであった日常がなくなる寂しさを歌っているような言葉の表現が美しくも儚い。ボーカルとコーラスの壮大さも最後のメロディも記憶に残る。
「泳ぐ魚」爽快なバンドサウンドを鳴らす曲の1つ。移る季節の間の夏を描いた幻想的な歌詞に、『変わりゆく時の中 変わらないものがここにはあって』の一文に込められているよう。間奏の壮大さが回想しているような感覚。
ウラノス」 声を魅せる序盤から疾走するような勢いのある尖りのあるサウンド。綺麗に書いているような詞だが、内容を意識すると重く感じとれてしまう。聴く人それぞれに思い浮かぶテーマがありそう。
「星待ち」 最後はキラキラとした穏やかなテンポで聴かせる。優しいメロディに重なるように、想像しやすい詞が美しい理想的な情景を表現しているよう。

「Hello」MV
www.youtube.com

百鬼夜行」MV
www.youtube.com

↓ジャケットと当時の宣伝イラスト。描いたのは月ノ輪さんという方↓

twitter.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210822140135j:image