Peacebadge cocoa
現在は活動していない。
2006年あたりの音源。聴くと趣のある懐かしいバンドサウンドが伝わってくる。当時、このアーティストを聴きながら受験対策の問題を解いており、ギターロックの強いまっすぐなバンド。acoustic girlもそうだが、個人的に2005〜2010年あたりのインディーズは懐かしく感じる。全国盤として2枚のCDをリリースしていて、全体的に派手に鳴らすギターサウンドのフレーズの存在感が強烈で、わずかに奏でられているシンセサイザーの音も聴きどころ。
『ファウスト』
〜収録曲〜
「フォルム」「シキの詩」「花」「空に月が綺麗」「向かい風」「スロウ」
YouTubeで視聴して聴きたくなった作品で個人的には2、4曲目が好み。「フォルム」どこか和を感じるようなギターの音がゴリゴリに弾かれる。その豪快なサウンドの中に繊細な音も感じられるのがいい。
「シキの詩」ギターの強弱がはっきりしていて、懐かしさと奥深さを感じるメロディがとても好き。それに加え、間奏のシンプルながらもクセになる鳴らされる音がとんでもなくエモい。出だしの「ファッション雑誌の〜」からのフレーズが何気に好き。
「花」ゆったりとしたテンポでギターのなんてことのない音色にノックアウトされてしまう。複雑さのない優しいメロディに甘い声が刺さる。
「空に月が綺麗」ダークサウンドを思わせるような構成や詞に陰りを歌うような雰囲気。明るくはないが、リズミカルに鳴らし聴いていると音にも詞にも移入してしまいそうな情景が浮かんでくる。
「向かい風」明るさを感じるようなメロディに爽快に歌うさまが王道のバンドサウンドを聴いているよう。全体的にどこか重さのある収録曲の中では綺麗にまとまっているよう。
「スロウ」曲名のように穏やかなテンポで流れる。3曲目の「花」はまだリズミカルに奏でるが、「スロウ」は歌詞を聴かせるように演奏が徹しているように思える。1つ1つの音が聴きやすい。
「フォルム」
「シキの詩」
『フィアレス』
〜収録曲〜
「赤いエスケープ」「hero」「虹」「friend」「青い空の下」「帰り道」
「赤いエスケープ」聴いた感想は最高の一言。当時この音源は視聴ができなかったので購入したのは賭けみたいなところはあったが大正解だった。ダカダンッと叩くドラムがこの曲では目立ちリードしているよう。全体のメロディが壮大に、爽快に鳴らしジャケットの雰囲気をより掻き立てる。
「hero」ギターサウンドの強烈さがロックバンドを強く表現しているよう。轟音というほどではないくらいのゴリゴリに鳴る演奏に、力強く祈りを込めて歌うような詞が響く。
「虹」比較的聴きやすい落ち着きのあるメロディ。サビに流れるシンセの音のさりげなさがいい。「僕らはいつか灰になって消えてしまうんだって」とそれを自覚しながらも一瞬を輝くように生きていく気持ちが、今を生きる強さにも繋がるのかなと励まされる。
「friend」序盤に耳に残るほどのひたすらにかき鳴らすギターサウンド。壮大で繊細な世界観を表現しているようで、シンセサイザーも含めたサビの煌びやかで壮大な演奏が気持ちがいい。フレンド、君との過ごした時間を忘れずに心に。
「青い空の下」バラードのような緩やかに奏でられる曲。シンプルな淡々としたメロディにのせて、優しく歌う声が目立ち響くよう。
「帰り道」力強さのある演奏のインスト感が印象的。聴いているとまっすぐに駆けているようなイメージが湧き、道を示してくれているように前向きに歌っている。「ライトに照らされて伸びる影」のフレーズが好き。
『フィアレス』のジャケットが実際の風景だったらすごい。
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