線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

It comes to become.

イトカムトビコ

京都を中心に活動しているバンドで現在は解散。名前の由来は「It comes to become.(なるようになる)」から来ている。一度、吉祥寺に演奏を聴きにいったことがある。リリースしている音源はほとんど配信で出ているためよければ聴いてみてほしい。透き通る女性ボーカルの声を中心に彼らにしかない世界観を描く。最初の頃の音源はバンドサウンドの強い構成で、徐々に声を魅せるようなさりげなくも激しさのある演奏を奏でるような印象。以下、アーティスト紹介文どん底から這い上がるその時、変わろうと思うその時、最後の決心は案外こんな少し投げやりな気持ちでいいんじゃないか。​「なるようになる、大丈夫だ」と、背中を押せる音楽を届けたいという願いを込めた。」また、前にTシャツを購入したことがあり、デザインが凝っていて普通に外に着ていったりしている。

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『星流し』 
〜収録曲〜 
「春の月」「星流し」「9秒間の浮遊」「アステリズム」

デモ盤を除いた最初の音源。全体的にバンドらしさを強く感じられるような構成で、このときは歌い方も少し違うように感じる。「春の月」ギターサウンドを中心とした最初の曲らしい迫力ある演奏を魅せる。ポストロック感のある雰囲気に伸びやかな歌も印象的。「星流し」イトカムトビコの曲としては少しポップな軽さを感じる曲で、明るさや派手さはそこまでなく安定した構成に、聴いていると歌詞のストーリーを考えてしまうような曲。個人的に最初に聴いたときはかぐや姫のオマージュ的な感じかなと思ったりもしていた。「9秒間と浮遊」前奏が1分30秒と長めに続いていき緩やかに盛り上げていく。シューゲイザーの雰囲気があり美しく伸びる甘い歌声をじっくりと聴けるのが魅力。「アステリズム」星群という意味。この中ではテンポの早い曲で1曲目とは違ったまっすぐなバンドらしさがある。時代が過ぎでも変わらずに残っている大切なものに気づいていけたらと思うような。

「星流し」MVwww.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210506190103j:image

『最後の部屋で』
〜収録曲〜
「ふたりよがり」「フォールアウト」「最後の部屋で」

前作よりも音の幅が広がったように感じる作品。「ふたりよがり」出だしのギターフレーズからインパクトがある。揺れるようなバンドサウンドを鳴らし、アグレッシブな表現と攻めの声で歌う。「フォールアウト」静けさの空間に優しく奏でるメロディに消えいりそうな繊細な声だが、サビから歌い方も演奏もフワッと盛り上がっていくような。個人的に二人のキラキラとした切り取った場面が浮かんでくるようなアンビエント感な曲。「最後の部屋で」音数少なく優しく奏でながら歌をメインに聴かせにくるような曲。歌い方は変わらないまま徐々に緩やかな音のまま盛り上がっていく。後半の迫力あるギターが叙情的に表現をしているよう。

「ふたりよがり」MVwww.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210506190119j:image

『タイムリミット / 飛べない理由』
〜収録曲〜
「タイムリミット」「飛べない理由」

「タイムリミット」重い空気が漂い静寂と壮大さを鳴らす。抑揚のあまりない歌い方が曲の雰囲気をより深くしている。繰り返す『タイムリミットは夜明け』のフレーズが印象的で耳に残り、夜明け前の情景が浮かんでくるような詞。伸びのある響く声や迫力ある間奏も聴きどころ。
「飛べない理由」はMVになっているので聴いて観てほしい。1曲目と対照的で華やかな演奏に、はっきりと歌うボーカルの声の魅力を感じられる。とある出来事を切り取ったような内容で『使えない魔法ばかり覚えた夏の夜を』『空を飛べないままでいたいから』のように表現している。君だけには言えない理由の解釈にそれぞれの答えがありそう。意味を変えれば現実でも当てはまりそう。

「飛べない理由」MVwww.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210506190107j:image

『it comes to become.』
〜収録曲〜
「3月の蕾」「遺譜」

無機質さを思わせるデザインに張り詰めた重さを感じる最後の音源。「3月の蕾」かき鳴らすサウンドから始まり、重く緩やかに奏でられていく。はっきりとは言えない迷いや悩み、喪失のようなものを感じる。『誰かが決めた死ねない理由で 脈打つだけの僕の心臓に 嫌気がさすよ もうやめてくれよ 春はそこにあるのに』こんなフレーズが刺さる。それでも最後に意志を感じるような強さがある。
「遺譜」お通夜のような暗い雰囲気が漂い、音も詞も切なさが溢れる。僕自身の存在そのものを消してしまいたいほどに僕と君の互いの存在の深さがある。『ねぇ神様 これくらいの願いなら 世界を創るよりは簡単なはずだよ』『優しい君は 僕が消えたら 涙を流すね』互いの切実な想いあいが苦しいほどに感じさせられる。
個人的にジャケットが少女終末旅行という作品にありそうな雰囲気。


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『爪先』
イトカムトビコVo.七燈とthe engy 藤京によるスタジオライブ音源。YouTubeにも歌詞も音源があがっているのでぜひ聴いてみてほしい。単調で繊細なピアノと透き通る優しい声で構成された純粋で美しい曲。崩壊する二人の関係を描き、ありのままに表現しているからこそ感情が揺さぶられそうになる。歌詞だけでも読んでほしいと思う。

『爪先-つめさき-』www.youtube.comf:id:rvyfcloi57gdjm1:20210506190115j:image

『灰』
知らないままなのはもったいなさすぎる曲。こちらは”戦艦モージョ11”というコンピレーションアルバムに収録されている曲。サウンドクラウドにもフルで公開されているのでそちらからでも聴ける。また、戦艦モージョ11のジャケットが好みではなかったので新しい画像を探してよさそうなのをあてはめた。静寂に奏でる音から始まり、穏やかに流れていく。サビで繰り返す『汚れた肺の方が呼吸がしやすかった』という一文が強烈すぎる。終盤に繰り返し轟音をのせながら壮大でカオスな空間を響かせる。煙草を吸えばより気持ちが分かったりするのかもしれない。

『灰』SOUNDCLOUD
soundcloud.com

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『渦の秘密』

解散したイトカムトビコが2021年7月4日に京都GROWLYにて一夜限りの復活をしたときに配布した音源。配信チケットでも販売しており、2021年7月18日までライブ映像の視聴と音源の入手が可能である。the seadaysとの公演でテーマは『β世界線の夜』である。そして、イトカムトビコが最後の音源として「渦の世界」を出してくれた。最後の最後で新しい音源を出してくれるとは思わなかった。切なさのあるギターの音色から流れ透明な声を重ね合わせる。今までとは少し雰囲気の異なるような優しいメロディのサウンドを奏で、夜明けの光が差すような希望や未来を歌うよう。「遺譜」の君と僕がここに着地していれば幸せだなと勝手に個人で思ってたりしてる。

YouTubeSoundCloudに音源が残っているので、いろんな人に聴いて知ってもらいたい。

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