コンビニマンションテクニカラー
現在は活動休止している。演奏自体に複雑さや異色な音などがあるわけではないが、彼らの鳴らす音に惹かれるのは1つ1つが刺さる多彩な言葉の表現と伸びのある振動する声がメロディと最高に絡み合っているからだと思う。今回のアルバム『8days work』は廃盤ではあるが、なんとかして手に入れて聴いてほしい音源ではある。また、一部の曲が初期音源の『覚醒』というアルバムから再収録されていてアレンジをかなり濃くした新しいものとして含まれている。
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『8days work』
〜収録曲〜
「ユードンノーアイゴー」インパクトのある強烈な入り。歌い叫ぶように迫力のある声に、ひねくれたようなフレーズを鳴らしつける。感覚としてはポルノグラフィティのアルバム『RHINOCEROS』の1曲目である「ANGRY BIRD」と近いかも。
「急降下」イントロも変拍子も繰り返すフレーズもどこか魅惑的なソレを感じる。伸びのある声の振動がとくに響く。シンプルで複雑な曲。なんとなくback numberのフレーズが思い出される。
「サヨナラナイフ少年」個人的によく聴いている。印象はアニメのopを飾るようなシンプルにかっこいい曲。鋭く刻み鳴らすようなエッジの効いたサウンド。テンポは早くはないが、メロディもリズムも歌もテンションが上がりそうな構成。「サヨナラナイフ少年と君の憂鬱~」がクセになるフレーズ。このアルバムでしか聴けないのがもったいないくらい。
「ユートピア」口ずさんでしまうような繰り返す「君は僕の太陽だ~」サビのフレーズが印象に残る。程よいテンポのバランスのとれた曲でシンプルさがあるが、間奏がなかなかに聴き浸ってしまう。
「ストーリー」出番の多いギターのトリッキーなイントロが気持ちいい。夜の雰囲気を感じさせるクセのあるリズムや歌が中毒になりそう。歌詞から月が出ている場面や情景が浮かんできそう。繰り返すフレーズに力強い歌声に聴き入ってしまう。
「散々」テクニカルに奏でるギターサウンドを鳴らす。そこに、サビの懐かしさや間奏の独特な拍子があり少しトリッキーさを出している。かなりギターサウンドが強め。
「戦争の終わり」再収録の音源でだいぶ違う。あっさりとした雰囲気があり、はっきりと訴え奏でている。ボーカルのみになる静けさが生まれる数秒に深みがある。
「soup」バラード代表曲。哀愁感のある揺らめくように奏でるギターに混沌のような音色がより深みを増してきている。緩やかに壮大に鳴らすバンドサウンドを堪能できる。
「名前もなくて」こちらも再収録。3曲目ほど尖ってはいないけど雰囲気は似ているテンションの上がる曲。「期待も未来も見失うようじゃここで消えて」なんてフレーズが刺さる。安定しているようなサビの盛り上がりが好きになる。
「ホリディファイター」スローというほとではないが、緩やかにビブラートを響かせながら歌い上げる。少し懐かしさを思わせるコーラスがまた美しい。感覚で聴いてしまいたい曲。
「名前もなくて」
なんとなくギターの弦のパッケージにあってもおかしくなさそうなジャケットがセンスありすぎてかっこいいとしか出てこない。
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価格:2,420円 |