closet classic
ヒツジツキの2ndアルバム
地下室の君の三部作の2つ目の作品。キャッチコピーは『窓のない部屋で、彼女が描いた空想記』
ヒツジツキを聴いているときの感覚としては美術館に来ているような気分になる。完全に解釈を見出していることはなく、自分なりの雰囲気や感覚で聴いている。純粋に聴いた音をそのまま味わえればそれでいいのだ。サッパリとした伸びのある声に、ギターフレーズを中心とした迫力的で多彩な音を鳴らす。以下CDJournalから抜粋「どうしようもない喪失感と芳醇な想像力を共存させた文学的な歌詞、ギター・ロックのダイナミズムと繊細なメロディがせめぎ合うアンサンブルなど、このバンドの特性がまっすぐに伝わってくる。」分からなくてもいいから歌詞の世界観に浸ってほしい。
『closet classic』トレーラー映像
〜収録曲〜
「花とピストル」「butterpink,endroll」「雨降」「forest for the trees」「トュタタ 〜スウィートソング・オーケストラのテーマ〜」「図書館は朝を待つ」「最終ベル」
「花とピストル」MVになっているアップビートな曲。ヒツジツキの音源としてはインパクトが強く、ボーカルとかき鳴らすギターが独立しているような印象。コーラスがより色を濃くしている。
「butterpink,endroll」リズミカルにスピード感のあるサウンドを鳴らす。ギターフレーズがメインに素早くかき鳴らされる演奏は刺激的に残る。ロックバンド感が強く、パンッと切れるような終わり方をする。
「雨降」バラードチックな雰囲気で音も詞も切ない空気をだしている。サビも含め全体的に緩やかに伸びるように歌い奏でている。轟音感のあるキターのフレーズが雨のよう。
「forest for the trees」ギター、ベース、ドラムの機械チックな前奏がなんとも楽しそう。複雑だったり勢いがあるわけではないが、なんとなくノってしまいそうな優しい曲。いくつかの単語が想像の景色や背景を浮かばせてくる。
「トュタタ 〜スウィートソング・オーケストラのテーマ〜」安定した音色に歪な音が重なるような。淡々と一定のリズムのまま、少しずつ変わりながら進んでいく。「いつの日か笑って、君とまた歌いたい」この気持ちがとても大きい。
「図書館は朝を待つ」出だしから分かる盛り上がりの予感。なんとなく伝わる絶妙な二人の関係がなんともいい感じ。繰り返す図書館のフレーズや「十二時の鐘」「テスト」といったワードから連想されてしまう背景。爽快に鳴らすバンドサウンドに気持ちよく歌い上げる声に重なるコーラスが、彼らの創る世界観を彩る。もうジャケットからも伝わってしまう。
「最終ベル」最小限の音で静寂を奏でているような前半。そして後半からテンポは変わらないが、音の厚みが出て穏やかに盛り上がる。
「花とピストル」PV
↓インタビュー記事↓
↓タワレコ記事↓
ヒツジツキの『closet classic』は収録曲もアートワークも惹きつけられるので、この音源だけでも手にしてみてほしい。それで気に入ったら三部作揃えてしまおう!
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