線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

The SCAT'

The SCAT'

バンド名がそのままタイトルの5曲入りの音源。当時、ライブハウスで偶然に聴いて惚れて購入した。バンドサウンドは穏やかに緩やかな空気で音を奏でる。この音源だけでも、もっと多くの人に聴いてほしいと思える作品。捉われない多彩な歌詞の世界観がそれぞれに異なる色を表現している。

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『The SCAT'』
〜収録曲〜
風が吹くとき」「Call」「帰路」「夜明けの前に」「春の雪」

風が吹くとき」バランスのとれた構成で気持ちよさがある。単調なリズムにやや淡々と歌っていく。サビの盛り上がる"さあ 羽を広げて~"からの一節が未来への希望を分かりやすく表している。

「Call」サビのリズミカルな盛り上がりが心地いい。「僕」自身の変化が聴いていて分かり、現代の私たちにも通じるところがあるなと感じる曲。

「帰路」かえりみちと読む。優しいコーラスに暖かさを感じる歌詞。歌も音もアレンジがお洒落でメロウな雰囲気が出ている。どこか懐かしさを感じる曲。

「夜明けの前に」穏やかな出だしで個人的にメロディや歌が好きな曲。別れたとも亡くなったとも捉えられる虚しさを感じる内容。前者なら女々しく、後者なら張り裂けそうにつらい。"このまま変わらないなら この部屋のせいだろう"この切ないフレーズが胸に響く。

「春の雪」アコースティックから始まり鳴らし続け、ゆったりとした雰囲気を奏でる。"さようなら さようなら"からのゴリゴリなフレーズが印象的。それぞれの楽器の音が鮮明に聴こえてくる。自分自身がない「僕」の独白しているような歌詞。

サウンドクラウドからいろいろ視聴できるのでよければ↓

soundcloud.com

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いつかライブハウスで聴いた「小さな船」という曲を音源として出してほしい。どんな形であれ新作をリリースしてほしいと切実に願う。

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