線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

MetroCity

MetroCity(メトロシティ)、現在は解散済。

2枚のデモ音源と4曲入りのシングルをリリースしている。インディーズバンドらしく純粋に奏で、滑らかな歌い方に聴き入ってしまう。プロのサウンドのように豪華だったり、アレンジすぎるほどに施してあるものよりもこういうシンプルさを聴きたくなってしまう。また、特徴的だと思ったのが歌詞に「君」の存在が出てこないこと。そこに誰かの存在はなくて、自分と無機質のようなもので構成されている。歌詞の世界には「君」なんて何千といるだろうが現実にはいない。メトロシティのリアルで抽象的な歌詞は現実を鋭く切り取る。ジャケットセンスが個人的に好き。

 『白日に夢を見て』トレーラー映像www.youtube.com

『白日に夢を見て』
~収録曲~
M1-色彩
M2-鮮烈に染めて
M3-白光
M4-白日夢

「色彩」復活の意味を込めて作った曲らしい。まっすぐにシンプルなバンドサウンドをかき鳴らす。純粋だからこそ伝わる想いがあるような曲。灰色に生き方に悩んでいる多くの人に刺さるような現実を歌う。誰かのきっかけになることを望んでいるような。

「鮮烈に染めて」3人になったときに初めてつくった曲らしく、鮮烈なフレーズが耳に残る。抽象的な歌詞で戻らない過去を悔やんでいるように感じる。 

「白光」人物を指す言葉を使わずに日々を表現している歌詞。前半は緩やかに音数少ない曲調で表現しており、後半に音の厚みが増していきやや重めのアンサンブルを奏でる。

「白日夢」生きていた日々への葛藤に基づいている曲。感情が揺さぶられそうなアグレッシブなサウンドが鳴らされる。リズム隊の奏でる「子供の頃描いた未来図は遠に」この短いフレーズだけで刺さる。

「白日夢」1st demowww.youtube.com

「色彩」2nd demowww.youtube.com


新宿や渋谷のタワレコで取り寄せればまだ手に入るかもしれない、、、