線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

医龍4 TEAM MEDICAL DRAGON オリジナルサウンドトラック

医龍シリーズのドラマはすべて観た。

もともとドラマはそんなに見ない方なのだが、偶然見たときに一気にハマった。内容は医局での人間関係や緊張感のある手術シーンを中心に構成されている。しかし、それ以上に音楽が神がかっていた。ドラマに使用されている楽曲にもう惚れ込んでいたのだと思う。逆からになってしまうが、医龍4のサウンドトラックについて好きなように書いていきたい。もう、どのシーンにどの曲が使われていたのかも忘れてしまったが。

医龍1,2,3のサントラのほとんどは澤野弘之という方がメインで作曲されてきたが、医龍4から吉川慶という方が作曲を手がけている。作曲者が変わることを知り、当時は曲風も変わってしまうのかなと思っていた。が、ドラマ、サウンドトラックと鑑賞してきたが文句なしに素晴らしかった。医龍の雰囲気に寄り添うように奏でられており、丁寧でときに迫力ある音楽を表現していた。作曲者は違うが医龍という作品の楽曲をこの上ないほどの完成度で引き継いでくれている。医龍のサントラでしか2人の音楽は聴いたことがないのでそこからでしか感想は言えないが、澤野弘之は音の幅が広く楽曲に奇抜と派手さのある斬新さを感じるが、吉川慶はまだシンプルで安定、バランスのとれた楽曲のように感じる。

15+3曲分収録されているが、1つ1つが個性がありじっくりと聴いているのが心地いい。作業中や時間のあるときに医龍サウンドトラックを聴き続けてきたが、医龍の雰囲気を含みつつ作曲者の違いも感じさせる。真似事や二番煎じではない全く別物として完成させているのがすごい。

「New Resonance」www.youtube.com

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医龍4 TEAM MEDICAL DRAGON オリジナルサウンドトラック』
〜収録曲〜
01:New Resonance 新しい共振。サウンドトラックで聴いて「この曲を初めに持ってきたかー」ってなった。2曲目や7曲目のが来るかと予想していたが、これで全然異論はない。確かにタイトルも1曲目らしさがある。使用楽器の1つにインドの弦楽器のような音が組み込まれてるのが新鮮でカッコ良すぎる。テーマ曲という感じで力が入っているなと感じる。
02:Crossroads ドラマでよく流れていたなと記憶している。早くはないが盛り上がりを感じさせる。今まで医龍に使用されてきているような音がさまざまに組み合わされていて聴いていて没頭してしまう。医龍らしいが作曲者の違いをどことなく感じられる。
03:End of the Line 医龍では必ずといってもいいほどに存在するダークサイドの曲。こういう曲が真骨頂だったりする。アルバムの中ではアレンジが比較的あるように感じる。後半の盛り上がりも聴きどころ。
04:The Edge of Despair 絶望の淵。緊張と絶望をエレキギターの表現がそれを上手に表している。しかし、それは他の音のアレンジに支えられているから色濃く出るものである。3曲目とは構成や雰囲気はどことなく近いところはあるが別物。
05:Dilemma タイトルのような印象を感じるような曲。後半の2つの弦楽器のボーカルとコーラスのような兼ね合いに惹かれる。繰り返す単調なフレーズが耳に残る。
06:Bonds アコースティックギターをメインに奏でられている。シンプルな音で穏やかさを感じる。
07:Fields of Battle 確か、手術シーンとか緊迫したときによく流れていた曲。ドラマでは目立っていたのでサントラでは序盤に流れるかなと思っていたら7曲目だったのが以外。序盤から疾走感を感じさせるつくりだが緩急があり、同時に緊迫感の雰囲気も醸し出している。
08:Faith ゆっくりと奏でる弾き語りのような曲。それぞれがそれぞれに不安を抱えているときに流れるような雰囲気。同じメロディでオーケストラ、ピアノバージョンも作曲されている。
09:Paradox 困難、危機に直面したときに流れそうな曲。ピアノとバイオリン(たぶん)との演奏が絶妙。徐々にダークな盛り上げを魅せてくれる。
10:Signs Faithをオーケストラ風にアレンジした曲。メロディは同じだが音が違うだけでだいぶ印象が変わり、切なさと安堵が入り混じっているような雰囲気。
11:Boundary 一番ダークな曲。境界や限界といった意味。野口が出ているシーンとかに流れていたような気がする。医龍には裏でのやり取りや駆け引きのシーンがあり、こういうシーンに流れる曲の存在が深みを増す。
12 :Void ピアノを中心に静かに重く奏でる。繊細で折れてしまいそうな表現。最後の35秒くらいにかけてからが切なさのピーク。少ない音でここまで表現できることに驚く。短めだが一番聴いているかもしれない。
13 :Relief 名前の通り、終わった後の安堵感のような和やかさがある。アコースティックとバイオリン(たぶん)の繊細なシンプルさで表現している。
14 :Phenomenon 「現象」という意味。コントラバスか何かの弦楽器が震わせながら伸びるように弾き、曲の雰囲気はだいぶ暗い。後半からペースは変わらないが迫力が一気に増す。
15 :Sorrow 「悲しみ」という意味、それをそのまま表現したようなFaithのピアノバージョン。悲哀のある表現をピアノで奏でたのは正解だと感じさせる音色。

16 :Blue Dragon
17 :Red Dragon
18 :Aesthetic

16,17,18曲目は医龍1のサウンドトラックにも収録されており澤野弘之さんの手がけた代表曲。ドラマの中でもよく使用されているためか収録されている。ちなみに、医龍4の主題歌はEXILE ATSUSHIの「青い龍」である。こちらもなかなかいい曲なのでよかったら。

EXILE ATSUSHI 「青い龍」

www.youtube.com


医龍3の記事もよければ↓

rvyfcloi57gdjm1.hatenablog.jp