線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

Good-bye,Lilly

「グッバイリリー」というアーティスト。

現在、解散はしていないが更新は途切れている。YouTubeで初めて耳にしたのがきっかけ。そのときは長野県で浪人生活を送っていた頃である。現在は消えてしまったが、当時はアーティストのHPのメールフォームからCDを通販で購入した。何度もGood-bye,LillyをCDラジカセで聴きながら勉強に励んでいた。その頃は「ワンダーワンダー」の音源が出た頃である。上京してから2回程、ライブハウスで聴いている。

Good-bye,Lillyの中でワンダーワンダーの音源は抜群に飛び抜けている。とりあえず、この1曲から聴いてほしい。
「ワンダーワンダー」

www.youtube.com

 

Good-bye,Lillyの持っている音源を時系列で紹介。

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『朝、新しい光』
 ~収録曲~
「朝、新しい朝」「白群」「サクラ」

「朝、新しい朝」MVにもなっているバランスのとれた曲。過去を懐かしく思い、未来を不安を感じながらも、今のこれからを前向きに生きていこうと背中を押してくれるように思える。
「白群」柔らかい白みを帯びた青色という意味。スローテンポの曲で語り上げるように歌う。当たり前の日常や幸せの在り方を考えさせられる。気づきにくいことを大切にしていこうと考えてしまう。
「サクラ」はロックな雰囲気で疾走感があり、さながらあっという間に散りゆく花びらのよう。切ない別れの歌詞を気持ちよく歌い上げている。

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『 [グッドバイ] 』
~収録曲~
「彼女の傘には雨が降る」「モノローグ」「winter」「archive」「また会えたなら」「竜の花」

最多の6曲入り。バラエティ豊富な楽曲でGood-bye,Lillyの魅力を伝えるならこの1枚を渡したい。「彼女の傘には雨が降る」タイトルも歌詞も素敵。1曲目にふさわしい感じで、シンプルにかっこいい。かき鳴らす音と後悔の歌詞が対照的。
「モノローグ」の歌詞をイメージしたイラストがジャケットの内部に描かれている。頭の中で歌詞の情景が浮かびやすく、リズムがよく落ち着いた曲で聴きやすい。
「winter」冬の曲。歌詞の表現をどう捉えるかで想像するイメージが異なりそう。淡々とテンポよく流れていく。
「archive」Good-bye,Lillyの中でもお気に入りで一番聴いている。テンポの良い曲、音も歌詞もこの上ないくらい好き。「星も眠る夜 指切りを交わす 暗い部屋で 息を潜めて」ここのフレーズがもう大好き。一人で夜に聴く曲。個人的神曲
「また会えたなら」弾き語りが似合いそうな穏やかな曲。歌詞にて「心雪解け」が何度も書かれ、ここの声の高さが素敵。また、archiveの歌詞の雰囲気や北風という単語が出てきているので、「winter」~「archive」~「また会えたなら」と、個人的に時系列のようなつながりを感じている。
「竜の花」最後の曲で感情を強く込めながら歌い奏でている。初めの頃からある曲なので、思い入れが強いのかなと思う。

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『ワンダーワンダー / わすれはしないよ』
 ~収録曲~
「ワンダーワンダー」「わすれはしないよ」

対照的な2曲が入っているシングル。当時、このCDを何度もリピートして聴いていた。1曲目の歌詞の冒頭に書かれている「穴の空いた鞄」「履き潰した靴」「名前のない 手書きの地図」これらの単語だけで懐かしさや思い出を連想させられる。しかし、そこからは思うようにいかない切なさも感じられる。また、最後の「愛したことを 忘れないで 信じることを 怖がらないで あなたの為に 生きれたらな いつもいつも 願うよ」ここのフレーズをぜひ曲としても聴いてほしい。
「わすれはしないよ」歌詞だけ読むと少し女々しさを感じられるback number感がある。分かりやすい歌詞なので想像がしやすく、曲も比べると軽さのあるメロディが聴きやすい。

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『東京e.p.』
~収録曲~
「東京」「ニュートリノ」「くちびるに歌を」「光を中で」

このCDを手に入れたのが、横浜のライブハウスだったはず。そのときに初めてGood-bye,Lillyの演奏を聴けたのとボーカルの方と話しをすることができたのが思い出。
「東京」タイトル、MVにもなっているリード曲。東京と名の付く作品は力が入っているなと感じる。感情が強く書かれていて、この曲の歌詞を読むと心が擦り減りそうになる。つらい現実をそれでもかと歌いきる。ワンダーワンダーよりもメッセージが強いと感じる。
ニュートリノ」は出だしからドラムのリズムやギターがワクワクさせるよう。「飛び交う粒子のリズムで〜」のところが盛り上がる。どこか淡々と歌うようで、音や詞が前向きになれそうな曲。
くちびるに歌を」力強さもあるが穏やかな曲。ギターの音に特別感のない普遍な感じなのがまたいい。「心に花を、くちびるには歌を~」のところを聴いてほしい。
「光を中で」出だしのドラムからの緩やかなイントロがしみじみと聴かせる。単調に鳴らし明るい曲ではないが、聴かせるように歌う構成に惹かれてしまう。間奏のギターフレーズがエグい。

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『レイトショー / Record』
~収録曲~
「レイトショー」「Record」

唯一の配信音源で現在の時点で最後にリリースした音源である。ジャケットも今までとは違う新しい雰囲気で個人的には好み。1曲目の「レイトショー」はスローテンポな曲で切ないイントロから入っていく。音数少なく弾くギターの音色の存在が大きく、全体の演奏として暖かみと切なさを感じさせる。
「Record」ライブハウスでこの曲はいつか作品として出したい、と話しており実際に実現させてくれたのが嬉しい。前の曲とは対照的に最初から最後までギターの音で盛り上がり、ラストのラララと「この歌は君を思い出す 振り返るイメージだけを」が好き

ジャケットのイラストの細かい線で描かれた複雑なアートワークはつい見入ってしまう。この独特な世界観もGood-bye,Lillyの魅力を引き出している。

 

Good-bye,Lillyの更新がまたありますように。