線猫日記

音楽鑑賞と日常と感情

étranger

Sheepdogs in the Hollowというアーティスト。

 

YouTubeで漁ってたときにたまたま彼らの曲を聴き、音源を通販ですぐに購入した。

 

今は20曲くらい出しているが、私がよく聴いている曲を1つ紹介したい。

 

Sheepdogs in the Hollow - carpe diem / étranger...

『carpe diem / étranger』
このシングルに収録されている2曲目の方である。
エトランゼ:意味としては見知らぬ人、異邦人、外国からの旅行者といったものがある。

『étranger』

空の部屋 残った

ぼやけたモノローグ

ジオラマの街往く

影を連れて

 

心はまだ置き去りだよ

時ばかりが進む

背を向けたって 逃れたって

変われないさ

 

いつしか

さよならを告げたのは

記憶の中を漂う僕らだ

面影似たエトランゼ

仇花の夢 堕ちてく

 

消えていくよ

行き着いた街 僕ら

生き写した今に

目を背けて

 

僕ら互い 繰り返した

過ちに寄り添い

埋めようもない 孤独だけ

持ち寄ってさ

 

あれから

失くしたものを辿る

旅を続けて ここまで来たけど

眠らない街で見る

醒めない夢に溺れた

 

僕らは

 

互い足りないものを

埋め合わせてたつもりで

いつしか多分 足りないそれを

思い知ってく 事しか出来ずに

 

誰も知らない場所を

探し求めた よく似た僕らは

今も迷うエトランゼ

背を向けて歩き出す


複雑で難しい構成や独特な音を使用しているわけではない。それだけでこの作品を生み出せるのは奇跡とさえ感じる。歌詞や演奏、声、すべてが寄り添っているような優しくて繊細なつくりである。全体的にゆったりと流れるような曲調だが、沈みそうな重い内容を感じさせる。歌詞の一つ一つがしみじみと感傷に浸らせてくる。

 

「いつしか さよならを告げたのは 記憶の中を漂う僕らだ」

「あれから 失くしたものを辿る 旅を続けて ここまで来たけど」

、、、ここのフレーズが最高である。何度も聴いていると自然と口ずさんでしまう。

聴く度にどうしようもない切なさと哀愁が襲ってくる。

 

文章は苦手なので伝えられないかもしれない。一度でいいから聴いてほしい。それに尽きる。

 

「étranger」と共に収録されている「carpe diem」はMVになっており、雰囲気が全く違うので聴き比べるのもオススメ。

 

また、現在は配信から購入できるのでよければ検索してみてほしい。